日経平均は反落、トランプ関税を懸念 発動後は下げ渋り

 3月4日、東京株式市場で日経平均は反落し、前営業日比454円29銭安の3万7331円18銭で取引を終えた。写真は都内にある東京証券取引所で2020年10月撮影(2025年 ロイター/Issei Kato)

[東京 4日 ロイター] – 東京株式市場で日経平均は反落し、前営業日比454円29銭安の3万7331円18銭で取引を終えた。トランプ米政権による高関税政策への懸念が投資家心理を冷やした。日経平均は一時1000円近く下落する場面があり、節目の3万7000円を挟んで一進一退となった。午後にカナダやメキシコ、中国への関税発動が伝わった後は、徐々に下げ幅を縮小した。

日経平均は前日の米国市場でトランプ関税への警戒感から株安となったことを嫌気して250円安で寄り付いた。その後も次第に下げ幅を拡大し、一時969円安の3万6816円16銭に下落した。トランプ氏が円安に言及してドル/円が円高に振れたことや、日本への関税をちらつかせたことなども輸出株を中心に逆風となった。

午後に入り、高関税が発動されると、日経平均は徐々に下げ幅を縮小。過度な警戒感が緩和したとみられる。ドル/円の下落が一服したことや、米株先物がプラスで推移したことが支援材料になった。

米国による高関税発動を受け、対象国からは報復の動きも伝わった。中国は米国からの一部輸入品に対し、今月10日から10─15%の追加関税を課すと発表。カナダのトルドー首相は1550億加ドル(1070億米ドル)相当の米国製品に25%の関税を課すと表明した。

市場では「今後も交渉などを通じて関税条件が変更される可能性はあり得るだろうし、最終的には穏当な結果に落ち着くと期待している。ただ、目先は曲折が続くかもしれない」(東京海上アセットマネジメントの若山哲志株式運用部シニアファンドマネージャー)との見方が聞かれた。

TOPIXは0.71%安の2710.18ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.71%安の1394.88ポイントだった。プライム市場の売買代金は4兆8665億8800万円だった。東証33業種では、値上がりは機械や空運、繊維製品など10業種、値下がりは非鉄金属や証券、鉱業など23業種だった。

トランプ米大統領がウクライナへの全ての軍事支援を一時停止したとの米メディアの報道を受け、防衛費拡大への思惑から三菱重工業(7011.T), opens new tabが大幅高。IHI(7013.T), opens new tabは昨年来高値を更新した。このほか、SCREEN HLDG(7735.T), opens new tabは堅調だった。一方、決算内容が嫌気された伊藤園(2593.T), opens new tabが大幅安。古河電気工業(5801.T), opens new tab、アドバンテスト(6857.T), opens new tabは軟調だった。新興株式市場は、東証グロース市場250指数が1.8%安の646.46ポイントと反落した。

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが513銘柄(31%)、値下がりは1069銘柄(65%)、変わらずは56銘柄(3%)だった。

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