【オスロ=時事】陸上のダイヤモンドリーグ(DL)は30日、オスロで行われ、男子100メートルは昨夏の世界選手権6位のサニブラウン・ハキーム(東レ)が9秒99(追い風0・4メートル)で2位に入り、パリ五輪代表に決まった。五輪参加標準記録(10秒00)を突破し、日本陸連が定めた選考基準を満たした。2大会連続の代表入り。アカニ・シンビネ(南アフリカ)が9秒94で制した。女子3000メートルは同5000メートルパリ五輪代表の田中希実(ニューバランス)が8分34秒09の日本新記録で10位。「前進したかな」サニブラウン・ハキーム(5月19日撮影)サニブラウン・ハキーム(5月19日撮影) 記録を確認したサニブラウンは、笑顔で両拳を突き上げて喜びを表した。「やっと肩の荷がちょっと下りた」。男子100メートルでパリ五輪の切符をつかみ、安堵(あんど)感を口にした。

 小雨が降って肌寒く、観客席が間近の大外8レーン。難しい条件を物ともせず好調のスタートで飛び出し、70メートル付近までトップを快走した。シンビネにかわされたが、自身5度目の9秒台となる9秒99をマークして堂々の2位。「いつも60メートルぐらいから崩れちゃうので、ちょっとは前進したかな」 昨夏の世界選手権で2大会連続入賞の6位。今年10秒00以内で走れば、五輪代表に決まる状況だった。3月以降に10秒0台を3度記録したが目標には届かず、もどかしさを募らせていた。「ルールはルールなので、ちゃんとやった」。これでパリまで約2カ月、じっくりと調整できる。 6月下旬の日本選手権は出場を見送る意向を示し、欧州を拠点に体を仕上げていく。「自分を証明するいい機会になる。経験を生かしてメダルに食い込み、しっかりと勝っていければ」。次の大舞台では、本気で頂点を狙う。(オスロ時事)