熊野古道の世界遺産登録20周年を記念して、伊勢と熊野三山を結ぶ伊勢路(約170キロ)を14日間に分けて歩く「熊野古道伊勢路踏破ウォーク」(三重県主催)の第2弾が25日、始まった。青空が広がる中、約100人の参加者たちは世界遺産の荷坂峠(大紀町―紀北町)を越えるなど、季節の移ろいを感じさせる自然豊かなコースを楽しんだ。この日の行程は阿曽温泉(大紀町)を出発し、道の駅紀伊長島マンボウ(紀北町)に至る約18キロ。荷坂峠は伊勢国と紀伊国の境界となる標高241メートルのなだらかな 峠道で、江戸時代につくられた1・1キロが世界遺産に登録されている。今回の踏破ウォークでは、初めて歩く世界遺産区間だ。 広葉樹の新緑が木漏れ日に映え、峠の展望所「沖見平」から眺める熊野灘の景色が美しい。峠の近くにはイノシシやシカから田畑を守るために積み上げられた猪垣(しし がき)も残る。江戸時代の巡礼者が身につけた笈摺(おいずる)姿で参加者を案内した紀北町熊野古道連合会の金子修さんは、「伊勢を出発した巡礼者が初めて熊野の海を目にした峠です。まさに、観音浄土の海だと感じたことでしょう」と解説した。踏破ウォーク第2弾は、26日にツヅラト峠(大紀町―紀北町)を越えた後、6月15、16日に一石峠と三浦峠、始神峠(いずれも紀北町)を歩く。第3弾は10~12月 に開催される予定で、熊野速玉大社(和歌山県新宮市)を目指す。 「熊野古道伊勢路踏破ウォーク」をインターネットで疑似体験できる特設サイト「歩こう!熊野古道 DIGITAL MAP(略称・あるくま)」を開設しました。ウォークの日程に合わせて随時更新します。

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