「東京のパナマ運河」と呼ばれる扇橋閘門を間近に見るとその大きさに驚く。下町探検クルーズ「がれおん」の船上からは歓声が上がっていた「東京のパナマ運河」と呼ばれる扇橋閘門を間近に見るとその大きさに驚く。下町探検クルーズ「がれおん」の船上からは歓声が上がっていた傘を手に水滴がしたたる水門をくぐる観光客ら傘を手に水滴がしたたる水門をくぐる観光客ら

 日本橋の船着き場から乗客を乗せた遊覧船が隅田川を通り、小名木川に入る。両岸にビルやマンションなどが立ち並ぶ水路を進むと、行く手を遮る巨大な壁のような水門が現れた。水門の手前で停船すると幅11メートル、高さ約6メートルの巨大な扉が静かに開いた。 その先にはさらに大きな高さ約7メートルの扉がそびえ立っていた。船が前進すると先ほどの扉が閉まり、長さ約110メートルの細長い水路に隔離されるかたちになった。不安を感じる間もなく水位がぐんぐん下がると、目の前の扉が開き、船は反対の旧中川側に出た。
 ここは、「東京のパナマ運河」と呼ばれる扇橋
閘門(こうもん)
(江東区)だ。東西で最大約3メートルの高低差がある水路を船が行き来できるように1977年に建設された。水位を低く保つことで、水害を防ぐ役割も果たしている。2枚の水門を開閉させる仕組みは太平洋とカリブ海とをつなぐパナマ運河と同じ。約6分間で最大水量約3600立方メートルが上下する様子は、まるで水のエレベーターのようだ。
 年間約3000隻の船舶が通行する閘門は、最近は観光名所としても注目されているようだ。ツアーに参加した中央区の黒田寿雄さん(71)は、「巨大な水門が目の前で開く瞬間は大迫力で、技術の高さに驚いた」と目を輝かせていた。 閘門を管理する江東治水事務所の小金井雅彦水門管理課長(54)は「水位が上下する感覚をぜひ体験しに来てください」と話している。(写真と文 木田諒一朗)「東京のパナマ運河」と呼ばれる扇橋閘門を間近に見るとその大きさに驚く。下町探検クルーズ「がれおん」の船上からは歓声が上がっていた傘を手に水滴がしたたる水門をくぐる観光客ら

Share.