現場近くの国道266号。大型車両も多く行き来する 熊本市南区城南町の住宅で旧城南町議の中村尊徳さん(当時74歳)が遺体で見つかった殺人事件は、24日で発生から3年となった。熊本県警捜査本部は延べ約3万1000人の捜査員を投入したが、解決には至っていない。いまも情報提供を求めている。(中村由加里)
県警によると、中村さんは2021年5月24日早朝、自宅玄関近くの寝室で口と鼻を粘着テープで塞がれ、手足をひもで縛られた状態で見つかった。死亡推定時刻は24日午前0~6時頃で、死因は窒息死だった。 遺体が見つかった寝室には物色した跡や第三者のものとみられる複数の靴跡が残り、自宅敷地内にあった金庫がなくなっていた。23日夕方まで自宅にあった中村さんの軽トラックが約4キロ離れた熊本県宇土市の路上で見つかった。鍵はささったままで、逃走に使われたとみている。現場周辺は街灯少なく 現場は、九州自動車道城南スマートインターチェンジから南西に約2.5キロの国道266号沿いにある。「少しでも事件のことを知りたい」。記者は現場を歩いた。 住宅は点在する程度。22日昼だったが、国道で歩行者とはすれ違わなかった。車の行き来はそれなりにある。午後0~1時の車とバイクの数は計1022台だった。 翌23日未明、中村さんの死亡推定時刻と重なる時間帯に再び訪ねた。交通量はぐっと減り、午前0~1時で計119台。街灯も少なく、時々通り過ぎる車のライトで明るくなるだけで、人目には付きにくいと感じた。 近くに住む高齢の女性は「事件後は意識して戸締まりするようになった。容疑者が複数いるのなら、早く全員逮捕されてほしい」と話した。「小さな情報でも提供してほしい」 事件に関する情報提供は減っているが、全国では容疑者の特定につながった事例がある。 神戸市北区で10年、高校2年の男子生徒(当時16歳)が刺殺された事件では、兵庫県警が21年、事件当時17歳だった元少年を殺人容疑で逮捕した。「『人を殺したことがある』と言っている怪しい人物がいる」という情報提供が端緒になった。 熊本南署の村上勝美刑事1課長は「大したことはないと思わず、どんなに小さな情報でも提供してほしい」と呼びかける。中村さんの遺族は代理人弁護士を通じて「犯人が逮捕されるのを待っているだけです」とコメントした。情報提供は熊本南署の捜査本部(096・326・0110)へ。
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