陸上のセイコーゴールデングランプリが5月19日に東京・国立競技場で開かれる。注目のひとつが、男子100メートルだ。日本歴代2位の自己記録9秒97を持ち、昨年の世界選手権で6位入賞したサニブラウン・ハキーム(東レ)はパリ五輪参加標準記録(10秒00)をクリアすれば、五輪代表に即内定となる。このほか、日本歴代10傑に名前を連ねる坂井隆一郎(大阪ガス)、柳田大輝(東洋大)など、初の五輪代表を狙う有力選手もそろい、9秒台への期待も大きい。(デジタル編集部)(選手エントリーは17日現在)
左から坂井隆一郎、サニブラウン・ハキーム、柳田大輝 サニブラウンは2022年(米オレゴン州ユージン)、23年(ブタペスト)と世界選手権では2大会連続で100メートル決勝に進出し、22年は7位、昨年は6位と実績を積み重ねてきた。今季も屋外初戦となった3月23日の競技会(米フロリダ州)で10秒02(追い風0・5メートル)をマーク、4月に入ってからも10秒04(同1・7メートル)など好記録を出している。16日に臨んだ記者会見で「標準記録を切って、夏のビッグイベントに向けて準備していければ」と語った。
坂井と柳田はともに昨年の世界選手権代表で10秒02の自己ベストを持つ。坂井は昨年6月の日本選手権100メートルの覇者。柳田は23年アジア選手権の100メートルで優勝し、世界選手権で準決勝に進出している。 日本人男子で9秒台(公認記録)を出しているのは山縣亮太(セイコー)、サニブラウン、桐生祥秀(日本生命)、小池祐貴(住友電工)の4人で、延べ7回。サニブラウンだけが9秒97を2回出すなど複数回の4回を記録している。日本人初の9秒台は桐生、日本記録持つ山縣はパリ断念 1998年に伊東浩司さんが10秒00の日本記録を作った。長らく破られることのなかったこの記録を19年ぶりに更新し、日本勢で初めて10秒の壁を破ったのが桐生で、2017年9月に9秒98を出して初の9秒台に突入した。19年6月にはサニブラウンが9秒97で日本記録を塗り替えた。この年はサニブラウンが5月に9秒99、小池が7月に9秒98を記録するなど9秒台の記録が多く生まれた。 現在の日本記録は山縣が21年6月に出した9秒95。「高速トラック」と追い風の好気候条件を持つ鳥取市のヤマタスポーツパーク陸上競技場で達成した。その山縣は、今月16日、右脚違和感のためパリ五輪出場を断念することを明らかにした。 サニブラウンが22年7月15日、世界選手権の予選で出した9秒98(向かい風0・3メートル)は、日本勢の9秒台7回の中では唯一、向かい風の条件下での9秒台だ。この大会で決勝に進出し、10秒06で7位入賞を果たした。五輪・世界選手権を通じての日本勢の決勝進出は、1932年ロサンゼルス五輪で「暁の超特急」と呼ばれた吉岡隆徳が6位入賞して以来90年ぶりの快挙となった。2023年8月の世界選手権(ブダペスト)でも準決勝で9秒97を出し、2大会連続の決勝で6位(10秒04)と前年から順位を上げた。サニブラウンは標準記録クリアなら即内定 昨夏の世界選手権で8位以内(6位)に入っているサニブラウンは日本陸上競技連盟の選考基準に基づいて、今年6月30日までにあらためて10秒00の参加標準記録をクリアすれば、その時点で五輪代表に内定する。その他の選手も6月30日までに参加標準記録をクリアして6月末の日本選手権(新潟)で優勝すれば代表に内定する。 サニブラウンと柳田は、男子400メートルリレーのメンバーとして5月初旬の世界リレー大会(バハマ)で五輪出場権獲得に貢献した。
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