セブン&アイ・ホールディングスは17日、2007年に販売を開始したプライベートブランド(PB)「セブンプレミアム」の売上高が、23年度に累計15兆円を突破したと発表した。23年度の売上高は前年度比5%増の1・45兆円で、国内のグループ売り上げの2割程度を占めた。消費者の節約志向とともに、PBの存在感が高まっている。
 セブンプレミアムは今年2月末時点で食品や日用品など約3400品目がある。23年度に最も売れたのはカップ麺「蒙古タンメン中本 
辛旨味噌(からうまみそ)
」(税抜き220円)だった。上位は牛乳など購入頻度の高い食品が占め、303品目で売上高が10億円を超えた。24年度は前年度比3%増の1・5兆円を目指す。

セブンプレミアムの商品が並ぶセブン―イレブンの売り場(17日、東京都千代田区で)セブンプレミアムの商品が並ぶセブン―イレブンの売り場(17日、東京都千代田区で) 23年度の全国消費者物価指数で、生鮮食品を除く「食料」の上昇率は前年度比7・5%だった。メーカーが商品の値上げを続ける中、広告費などが不要で割安感のあるPBの販売は好調で、イオンの「トップバリュ」も23年度は売上高が1兆10億円となり、営業収益全体の約1割の規模になっている。 その一方、原材料価格の高騰や円安も背景に、安価なPBの生産は難しくなりつつある。ディスカウント店「ドン・キホーテ」がPB商品で裏表や前後のないTシャツを売り出すなど、各社はオリジナル性も打ち出すようになってきた。 流通経済研究所の山崎泰弘・常務理事は「PBは価格が安定しており、品質への信頼感も高まっている。PB戦略が小売り各社のブランドを左右するようになっている」と指摘する。

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