山形県南陽市の秋葉山で4日に発生した山林火災は、発生から9日目の12日、ようやく鎮火した。焼失面積は過去10年の県内の山林火災で最大規模となり、ヘリコプター延べ24機が投入され、消防職員・消防団員ら延べ約1600人が出動。消防や警察などは今後、出火原因や被害の詳細を調べる。(渡辺ひなの)
茶色く焼けた跡が見える秋葉山(13日、南陽市宮内で)=渡辺ひなの撮影 市災害対策本部によると、この火災では山林約137ヘクタール(速報値)を焼き、山小屋2棟とトイレ1棟、トイレの電力を賄うソーラー設備などが全焼。初期消火をしていた70歳代男性が足にやけどを負い、148世帯410人に一時避難指示が出た。消火活動は連日行われ、消防職員、消防団員、市職員ら延べ約1600人が出動した。4~7日には、陸上自衛隊や県などのヘリ延べ24機を投入し、上空から計82万4500リットルの放水を行った。
7日には延焼の恐れがなくなり、鎮圧状態と発表されたが、その後も消防職員らが水の入ったバッグを背負って放水する「ジェットシューター」で消火活動を継続。12日は、20人が消火活動にあたり、サーモグラフィーを使って地表の温度を確認しながら、火の気を探して集中的に消火した。消防は午後6時、再燃の恐れがなくなったとして、鎮火の判断をした。
同本部によると、山の土の多くは、枯れ葉や落ち葉でできた腐葉土。積もっている落ち葉の下や腐葉土に火の粉が入り込むなどし、消火した後でも再び煙が上がっていたため、スコップで地面を掘り起こして火を消した。また、木が炭化したことも、鎮火までに時間を要した原因とみられる。 13日には、市災害対策本部員会議が開かれ、白岩孝夫市長が「無事に鎮火を迎えることができたのは、皆様の尽力のおかげ。今後は関係機関と協力して、復旧に取り組んでいく」とあいさつ。消火活動の内容を共有した後、午前9時20分に、同本部を解散した。 当面の間、秋葉山への立ち入りは禁止する。消防と警察が出火原因を、市が農作物などへの被害を、それぞれ調べる方針。市復旧にふるさと納税 南陽市は、山林火災からの復旧に向け、ふるさと納税による寄付を募集している。災害支援のため返礼品はない。寄付金は農地の復旧や防災などへの活用が想定される。市によると、7日から受け付けを開始し、12日時点で28万8000円が集まっている。寄付は「ふるさとチョイス」などのポータルサイトで。問い合わせは市商工観光課(0238・40・8296)へ。
![[社会] 山林火災の鎮圧状態後も続いた「ジェットシューター」消火活動、落ち葉の下に入り込んだ火の粉 [社会] 山林火災の鎮圧状態後も続いた「ジェットシューター」消火活動、落ち葉の下に入り込んだ火の粉](https://www.walknews.com/wp-content/uploads/2024/05/1715900833_20240514-OYT1I50080-1-1024x576.jpg)