巨人8―5阪神(セ・リーグ=3日)――巨人が連敗を3で止めた。一回に坂本から4者連続の適時打で4点を先制。二回は岡本和の2ラン、八回は門脇の2点打で加点した。阪神は終盤の追い上げも実らず。◇
1回2死1、2塁、先制打を放つ坂本(3日)=後藤嘉信撮影 試合前、巨人ベンチ前に円陣ができた。声出し役の門脇が、ユニホームの右袖に入った終身名誉監督の長嶋茂雄さんの永久欠番「3」に視線を送り、こう言った。「3点以上取って、全員でつながり、がむしゃらに戦おう」。その言葉は初回に現実となった。先頭に立ったのは坂本だ。
長嶋茂雄終身名誉監督(3日)=安川純撮影 二死から吉川の二塁打と岡本和の四球で一、二塁。ここで打席を迎えた坂本は、バットを少し短く持った。「どうにか先制したい」。必死にフォークボールに食らいつくと、鋭い打球が左前で弾んで先取点が生まれた。五回は右翼線二塁打、八回は右前打を放ち、長嶋さんに並ぶ歴代3位となる186度目の猛打賞で特別な試合に花を添えた。 「燃える男」と称された長嶋さんは、チャンスでの勝負強さが代名詞だった。坂本もプロ初本塁打が満塁弾だったように、ここぞの集中力が真骨頂。今季の得点圏打率は1割台でも「ここっていう時に力を発揮してくれる」と阿部監督の信頼は揺るがない。 「長嶋茂雄DAY」と冠されたこの試合、テレビ中継の解説にOBの松井秀喜さん、高橋由伸さんが登場した。監督時代の長嶋さんから薫陶を受けた2人は、ファンのためにも試合に出続けることの大切さを学んだという。 その伝統は坂本にも受け継がれている。10代から試合に出続けてきた体はボロボロ。坂本は「(自己管理は)試合に出るためには当たり前」と平然としているが、陰で努力する姿を見てきた阿部監督は「自分の体にムチを打ってやっている姿は若い選手の教科書」とたたえる。強い巨人の復活に欠かせない看板打者だ。(財津翔)
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