福岡県筑後市は、大雨などの災害が起きた際、事前に登録した約900人の市職員や市民にスマートフォンで撮影した道路冠水などの被害情報を送ってもらい、市のホームページ(HP)で公開する「防災リアルタイム情報」の運用を5月から始める。信頼できる正確な情報を提供することで、フェイクニュースに惑わされないようにするとともに、行政と住民の連携により、防災意識のさらなる強化が期待できるとしている。(柿本高志)
昨年7月10日の大雨で道路が冠水した筑後市中心部(筑後市提供)
昨年7月10日の記録的大雨では、筑後市でも市内を流れる山ノ井川があふれるなどし、55棟が浸水、33か所で道路が冠水した。災害発生が月曜日の午前中だったため、通勤時の
迂回(うかい)
路の確保などが課題となった。
その後、避難所の情報や災害時の危険箇所をインターネットで公開する取り組みが各地で進み、同市もネットを活用した速報システムの構築を検討してきた。 市防災安全課によると、防災リアルタイム情報では市職員約360人、消防団員約350人、各校区の自主防災組織のメンバー約150人、市の講習を受けた防災士約30人に「Web災害情報サポーター」として登録してもらう。 サポーターは豪雨や台風、地震などの災害発生時、市が管理するスマホのアプリを使い、道路冠水や住宅浸水などの被害状況を撮影。「道路冠水30センチ」といった情報を書き込んで送信すると、市HPの画面上の地図に被害状況が同時進行で表示される仕組みだ。 近年、災害時にSNSで住民の不安をあおるようなフェイクニュースが流され、問題となっていることから、信頼できる情報網を活用することで、市民が偽情報に惑わされないようにする目的もある。今後、サポーターを対象にアプリの使い方の講習を行う。 田村敏浩・市防災安全課長は「人口約5万人の市に約900人のサポーターがいれば、正確で十分な情報収集ができると思う。システムを運用することで地域の絆が強まり、安全なまちづくりへの関心が高まってほしい」と話している。
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