西村さんの手編み作品を店内に展示する中原さん
山口県萩市椿の古民家を改装した喫茶店「亀の家」で、「手仕事」をキーワードに愛好家らの交流の輪が広がっている。店主の中原
早霧(さぎり)
さん(57)が昨秋から始めた、地元の作家らが手編み物やアクセサリーなどを出品する手仕事展がきっかけだ。作家による体験教室も好評で、中原さんは「ゆっくりとでいい。古民家を魅力ある場所にしたい」とマイペースで店を切り盛りする。(木崎俊勝)
「久しぶりに落ち着きのある空間で楽しい時間を過ごせた。隠れ家に来たみたい」。古民家の居間で、ステンドグラスのように光る彫刻アート「シャインカービング」の体験教室に初めて参加した宇部市東岐波の主婦、藤永志津加さん(41)が笑顔で語った。
古民家を改装した喫茶店「亀の家」 店では昨秋に続き2回目の手仕事展を開催中で、地元の女性作家ら10人が手掛けたイヤリングなどのアクセサリー、木製の水指、点描画、手編みのバッグ、ニット帽など数百点が並ぶ。 シャインカービングの作り方を藤永さんに手ほどきした長門市在住の作家、福永紀子さん(64)は「作家にとっても作品を知ってもらう良い機会。物づくりの楽しさを広めたい」と意欲をみせる。 主婦だった中原さんは2年前の4月5日の誕生日に、「人生、一度きり。やりたいことをやる」と一念発起し、知人から借りた築約100年を経た木造平屋の古民家に店を構えた。店名には「亀のようにゆっくりとやりたい」という思いを込めた。 手仕事との出会いは昨年の春頃。客として訪れた萩市在住の染色作家の西村真紀さんと親しくなり、西村さんが手掛けたバッグやニット帽などの常設展を始めた。昨年10月、人が集うきっかけにと西村さんが作家仲間らに呼び掛け、初の手仕事展を開催。作品を心ゆくまで鑑賞できる古民家の居心地の良さが愛好家らの心をつかんだ。 古民家は県道から脇道に入った目立たない場所で、当初は手作りケーキなど自慢のメニューをSNSなどで発信しても客足が伸びず、賃料分を賄うのでやっとだった。中原さんは「今は手仕事が好きな人が口コミで店の魅力を広めてくれている」と感謝する。西村さんも「店の応援になるのならうれしい。愛好家の輪をもっと広げたい」と話す。 開催中の手仕事展は5月26日まで。営業は午前10時~午後4時で不定休。展示に合わせ体験教室を予約制で開いている。申し込み、問い合わせは亀の家(050・3647・1039)へ。
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