【エルサレム=中西賢司、福島利之】イスラム主義組織ハマスは24日、昨年10月のイスラエル襲撃時に拘束した米国系イスラエル人の人質男性が、ネタニヤフ政権に抗議する動画を公開した。人質の解放を実現できずにいるネタニヤフ政権に対する国内での批判は根強く、パレスチナ自治区ガザの最南部ラファへの侵攻準備を進めるイスラエルを強くけん制した。
イスラエル軍、ラファ侵攻「間近」か…民間人退避させ段階的に準備
24日、ハマスが公開した動画でカメラに向かって話す男性=ハマスメディアオフィス提供、AFP時事 動画では、野外音楽イベントで拉致されたハーシュ・ゴールドバーグ・ポーリンさん(24)が、襲撃で左手を失った腕を胸元にあてるなどしながら「(イスラエル)軍の空爆で私のような者が約70人殺された。ネタニヤフ政権は恥を知れ」と真剣な表情で訴えた。撮影日時は不明だ。
24日夜、エルサレムの首相公邸前で人質の解放を訴え、段ボールを燃やす人たち=福島利之撮影
これを受け、両親は動画で声明を発表した。「201日ぶりに声を聞いた。生きていることに
安堵(あんど)
したが、彼の健康と他の人質全員が心配だ。生き延びてほしい」と述べ、人質解放交渉の妥結を関係者に求めた。
エルサレムの首相公邸前には24日夜、数百人が集結し、太鼓を打ち鳴らしながら人質の即時解放を要求した。デモ隊は幹線道路を封鎖して段ボールを燃やし、警察隊と衝突した。参加した男性(24)は「人質解放に動かないこの政府にはもう我慢できない」と憤りをあらわにした。
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