九大箱崎キャンパス跡地(福岡市東区で) ほとんど更地となっている九州大箱崎キャンパス跡地(福岡市東区)に新たな街が生まれる。18日に再開発を担う優先交渉権者に選ばれた住友商事を代表とする企業グループは、次世代通信基盤を生かし、新産業の創出につながる街づくりを目指す。自動運転やロボットなどを取り入れ、住環境の充実も図る。2025年度にも着工する計画だ。(中西瑛)
九州大箱崎キャンパス跡地、高速通信やAI活用した新たな街に…住友商事陣営に優先交渉権
「さらなる都市の成長のためには人が育ち、産業が生まれる仕組みづくりが重要だ」。西鉄の林田浩一社長は参画する企業グループが優先交渉権者に選ばれた18日、こうコメントした。
住商グループの計画の特徴はNTTが開発した次世代通信基盤「IOWN(アイオン)」の活用を打ち出したことだ。映像や音声などの遅れを従来のインターネット回線の200分の1程度に抑えることができる通信技術で、電力消費量も大幅に抑えられる。 自動運転や遠隔医療、データセンターなど様々な分野で活用が見込まれ、再開発ではアイオン活用の研究拠点を設けて、社会実装につなげ、産業の創出も促す。こうした技術を使い、ロボットによる商品の販売・配達や、自動運転、商業施設での顔認証決済などを行う方針だ。
住環境の整備にも力を入れる。敷地の4割を緑化し、医療モールや福祉拠点を設け、インターナショナルスクールや外国語専門学校など教育機関の誘致を目指す。2000戸の分譲住宅も販売して投資の回収に充てる。企業グループに参画するJR九州は27年に跡地近くで新駅を開設することを決めている。 都市部でゼロから新たな街を作るケースは全国でもまれで注目を集める。ただ、「福岡空港に近く、飛行機の騒音があるため住宅需要は不透明」(不動産関係者)との意見もある。市中心部からの交通の利便性が高いとはいえ、新たな街に人が集うような付加価値を生み出せるか、手腕が問われる。
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