
ブラジルのルイス・イナシオ・ルラ・ダシルバ大統領(左)とルイス・イナシオ・ルラ・ダシルバ大統領とドナルド・トランプ米大統領(2026年7月25日作成)。(c)Evaristo Sa and SAUL LOEB/AFP
【AFP=時事】大統領選まで3か月を切るブラジルで、米国政府高官2人へのビザ発給が拒否されていたことが25日までに分かった。米高官らはブラジル選挙当局との面会を求めていた。外交筋が25日、AFP通信に明かした。
匿名を条件に取材に応じたブラジルの外交筋は、この決定の背景にあったのは「政治的に利用されるリスク」だと述べた。
発給拒否は、ブラジルの右派候補フラビオ・ボルソナロ氏が今週、同国の電子投票システムが安全ではないと根拠のない主張を改めて展開する中で起きた。ドナルド・トランプ米大統領も自国の選挙に関して同様の主張を続けている。
同情報筋によると、米国側からの申請は7月20日に提出された。米高官らは現地の当局者と「選挙に関連する言論の自由」の問題について協議することを望んでいたという。
同情報筋は、ビザが申請されたのと同日にフラビオ氏が外交官らとの非公開会談で電子投票システムに懸念を示していたことも、警戒感を強める要因になったと付け加えた。
米国務省の報道官はAFPに対し、高官2人は政府関係者や宗教指導者らと「選挙の公平性、信仰の自由、言論の自由」について協議するため、7月27〜30日の日程で首都ブラジリアを訪問することを希望していたと説明した。
「民主主義国家の選挙を弱体化させるための『企み』であるかのような示唆には根拠がない」と報道官は述べ、「これは慣例的な訪問」だと強調した。
フラビオ・ボルソナロ氏の父親であるジャイル・ボルソナロ前大統領は、大統領在任中の2022年に同様の主張を行ったことを受け、その翌年に選挙当局から出馬資格を剥奪された。
その後、同氏は2022年の大統領選敗北後にクーデターを企てたとして有罪判決を受け、現在は自宅軟禁下で27年の刑に服している。
【翻訳編集】AFPBB News
