
都心の眺望を楽しむ米国から訪れた家族連れら=いずれも都庁展望室で
外国人観光客に好評の東京都庁(新宿区)展望室で、多目的トイレに外国語の案内表示がないとして改善を求める意見が寄せられたのを受け、都は展望室内の計4カ所に英語と中国語、韓国語の説明を掲示した。トイレの扉を開け閉めするボタンの使い方を多言語で表記。展望室は連日行列ができるほどの人気で、都の担当者は「さらに分かりやすい案内を心がけていきたい」としている。(奥野斐)
展望室は都庁第1本庁舎の南北に2カ所あり、高さ202メートル。無料で東京の眺望が楽しめるとしてインバウンド(訪日客)も増えており、2025年度の来訪者数は201万人。開庁当初の249万人(1991年度)には及ばないが、コロナ禍前の2018年度の190万人を超えた。都財務局庁舎管理課の工藤聡課長は「コロナ禍後は、特に欧米系の外国人が増えた印象」と話す。
スイスから初めて来日したという大学生アルビオンさん(22)は「人工知能(AI)で調べたら、新宿のお薦めスポットの『トップ3』だった。360度のパノラマが素晴らしい」と笑顔を見せた。
展望室は45階。一般用のトイレは44階にあり、以前から多言語で案内されていたが、南北の展望室に2カ所ずつある多目的トイレは、内側にあるドア開閉ボタンが日本語の「開」「閉」表記のみだった。外側には「OPEN」「CLOSE」の英語表示も添えていたが、中国語や韓国語の案内がない所もあった。
4月下旬、「都民の声総合窓口」に「展望室の多目的トイレでドアの開け方が分からず困っている外国人観光客を見かけた」と、伝わりやすい表記の追加を求める意見が寄せられた。都は5月、全4カ所のトイレ内外の開閉ボタン上に、日本語を含む4言語での案内を掲示した。
都は来庁者が多い場所で案内の多言語化やピクトグラム(絵文字)表示をしている。工藤課長は「さまざまな国から来庁する人に、より分かりやすく伝えられるよう工夫したい」と話した。
展望室の開室時間は午前9時半〜午後10時(北は午後5時半まで。入室締め切りは30分前)。詳細は都のホームページへ。
