7日、静岡県が着工を容認して、今後が注目される「リニア中央新幹線」。東京ー大阪全線開業に向けて、残る課題は何か、解説します。

■約10年の議論に決着

 〈高岡達之特別解説委員〉
 リニアというのは、今でもいろいろ課題があります。まず、地下深すぎるということは、ずっと言われています。やはり、東京も名古屋も、地上にいろいろとありますので、掘って掘って駅を作っていくと、地上に出るのに一体何分かかるんだと言われてきました。この点はJRがかなり改善して、地上に出るのに何とか数分単位まで持っていけますよということになってきたそうです。それでも深すぎるということで、当座は名古屋までの開通となっています。

 それから86%トンネルです。早いですが、車窓を楽しむものがなく、つまらない…というのが、永遠のテーマです。

■関西へのルート未定

 名古屋から大阪まで、そもそも決定した時の文書には、こう書いていました。

 「奈良市付近に駅を作ります」

 奈良市付近といった時に、京都の政財界の方は「それは京都でしょう。『奈良』じゃなくて『奈良付近』なのだから」ということをおっしゃって、「全然京都に来なかったらどうするんですか。観光客は京都に来るんですよ。全然収益がないですよ」と、長年運動されていたんです。

 この点について、最近のことですが、JRと奈良県の間では、もう決着した感があります。

 というのは、JR東海が奈良県内を通る際の「ボーリング調査・地盤が硬いかどうか」という調査を始めたんです。これを以って、奈良県の皆さんは、「京都は諦めてください。奈良県じゃないですか」ということで、奈良県の中では、「どこに止めましょうか」という前向きな話が出ています。

 一方で、京都に行くとやっぱりこうおっしゃる方がいるんです。「いや認めない。調査は調査」だと。ただ、京都の市民の方でも「もうこれ以上観光客が増えなくていいですよ」という声もありますので、ご紹介はしておきます。

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