2022年に祇園祭・
後祭(あとまつり)
(7月24日)での巡行に復活した
鷹山(たかやま)
の車輪を新調するための資金を、鷹山保存会がクラウドファンディング(CF)で募っている。これまでは、他の
鉾(ほこ)
から不用になった車輪を譲り受けて使っており、方向転換の「
辻(つじ)
回し」などで負荷がかかっていた。来年は新たな車輪での巡行を目指している。(浜崎春香)

船鉾から譲り受けた鷹山の現在の車輪(京都市内で)=2022年、河村道浩撮影船鉾から譲り受けた鷹山の現在の車輪(京都市内で)=2022年、河村道浩撮影

 鷹山は、応仁の乱よりも前から巡行に参加していた大型の「
曳山(ひきやま)
」。江戸後期の1826年(文政9年)の豪雨で損壊し、翌年から巡行に参加しない「休み山」に。64年の禁門の変でほぼ焼失した。

 復活を望む声を受け、2015年に鷹山保存会が結成された。史料を基に車体を再建するにあたり、大型の木材を国内で入手するのは困難なことから、保存会は他の山鉾の保存会に、使わなくなった各部材の提供を依頼。車輪は、
前祭(さきまつり)
(7月17日)で巡行する船鉾から、カシの木の車輪(直径約2メートル、重さ約600キロ)を四つ譲り受け、22年、鷹山は196年ぶりに巡行に復活できた。

 ルートの関係でほかの山鉾よりも「辻回し」の回数が多いという鷹山は、総重量約10トンの車体を支える車輪にかなりの負荷がかかる。外側が摩耗したり、くぎを使わずにはめ込んでいる部品が緩んだりし、巡行後に修繕をしてきたものの、損傷が激しいという。

 新調するには車輪一つにつき約600万円かかる計算で、四つ分の費用を今年と来年で1200万円ずつ募る計画を立てる。

 寄付は5000円からで、金額によって異なる返礼品を用意。オリジナルの手ぬぐいや扇子のほか、曳き初めへの参加(6万円から)や、鷹山の貸し切り(朝の時間帯は10万円、夜は30万円)といった体験もある。車輪のパーツに名入れ(20万円から)をすることもできる。

 保存会では、新たな四輪での来年の巡行を目標に据える。専務理事の山田純司さん(71)は「鷹山を後世に残していくためにも、まずは土台の車輪を100年以上使い続けられるものにしたい」と語る。

 寄付はCFサイト「Makuake」から受け付ける。6万円以上の寄付は今月30日まで、3万円以下の寄付は7月30日まで。

196年ぶりに復帰を果たし、巡行する鷹山(京都市内で)=2022年、河村道浩撮影196年ぶりに復帰を果たし、巡行する鷹山(京都市内で)=2022年、河村道浩撮影
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