【写真を見る】刑法で胎児は「人ではない」と解釈… 裁判所はどう判断?愛知・一宮市の妊婦死亡事故 帝王切開で生まれた赤ちゃんには重い障害

去年5月、一宮市で起きた交通事故。妊娠9か月だった研谷沙也香さんが乗用車にはねられ、亡くなりました。

事故後、帝王切開で生まれ、「日七未」ちゃんと名付けられた赤ちゃんには、重い脳障害が残りました。

亡くなった沙也香さんは、お腹の子の誕生を心待ちにしていたといいます。

(沙也香さんの夫 研谷友太さん)
「ようやく安定期にも入ってきて、(出産が)目前でしたので、本当に楽しみにしていたと思います」

■刑法で胎児は「人ではない」と解釈

事故を起こし沙也香さんを死亡させたとして、過失運転致死の罪で起訴された児野尚子被告(50)。刑法により、胎児は「人ではない」と解釈されることから、当初の起訴内容には「被害者」として娘・日七未ちゃんの名前はどこにもありませんでした。

(沙也香さんの夫 研谷友太さん)
「生まれてきてくれて、ただ障害を負ってしまっている。今も懸命に生きてくれている。そんな状態で生きてる娘が、被害者として扱われないのは、やっぱり違和感しかない」

■遺族は署名活動 「日七未ちゃんを負傷させた罪」にも問われるよう求める

友太さんは日七未ちゃんに付き添う傍ら、署名を集めて名古屋地検に提出するなど、児野被告が「日七未ちゃんを負傷させた罪」にも問われるよう求めていました。

検察は過失運転傷害罪の適用は断念しましたが、日七未ちゃんの被害についても起訴内容に記載する訴因変更を裁判所に請求し、認められました。

■「慢性的な疲労により、睡眠状態に入ってしまったのではないか」

これまでの裁判で、日七未ちゃんについて問われた児野被告は「無事に元気に産まれ、健康に生きる将来を奪った。24時間介護が必要な体にしてしまった」などと謝罪した一方、事故原因については当時の記憶がなく、慢性的な疲労により突然、睡眠状態に入ってしまったのではないかと話しました。

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