4月25日(土)26日(日)にセレクトショップ「1LDK」が高松で開催したマーケットイベント「1LDK in KAGAWA」。イベントには全11店もの地域に根差した個性豊かなお店が参加。その特徴は、一箇所に参加店舗を集約するのではなく、街全体を使った回遊型イベントだということ。 そもそもなぜ「1LDK」が香川でイベントを開催し、どんなお店が参加していたのか。気になる全貌をレポートします!
Photo_Mikito Hyakuno
Text & Edit_Kazuki Sakaguchi
地域に根差したポップアップイベントの在り方。

PROFILE
「1LDK」イベント担当。販売職からキャリアをスタートし、PRや企画職を経て「1LDK」に参画。バイヤー、統括マネージャーを歴任。現在はフリーランスとして「1LDK」のコンテンツ制作やイベントディレクションに携わっている。
ー「1LDK」はこれまでも地方でポップアップを開催されていますよね。
2024年の静岡県・磐田での開催を皮切りに、岡山、仙台、福岡、大阪で開催してきました。
ー何がきっかけで地方でポップアップイベントを開催するようになったんですか?
名古屋の「1LDK annex」のお客さまに磐田出身の方がいて、その方と名古屋スタッフの会話のなかから自然とやってみようよとなったのが始まりです。お店を構える東京や京都以外のエリアにお住まいの方にも認知してもらうチャンスと捉え、開催することになりました。
ー開催する都市はどのように決めているんでしょうか。
繋がりのあるショップや、お付き合いのある方に紹介していただいたショップを起点に開催しています。結局は、ひととひとの繋がりですね。
ー今回はなぜ香川で?
お仕事でお世話になっている方が香川県出身で、ふとした会話のなかで高松に「オーロイブルーイング(OHLOY BREWING)」というおもしろいお店があるよと教えてくださったのがきっかけです。せっかくのご縁なので何か一緒にしたいと思い、HPのお問い合わせフォームから連絡を取ってみたらトントン拍子に話が進み、こうして開催できることになりました。
ー参加店舗はどのように選定したんですか?
お店のジャンルは、セレクトショップに絞っていました。これまで香川へ行ったことがなくゼロベースからのスタートだったので、実際に高松に足を運んで地道に調べました。
ーセレクトショップに絞っていたのははなぜですか?
セレクトショップの面白いところって、バイヤーの審美眼によって全然違う店ができあがるところだと思うんです。一緒にイベントを開催することでお互い刺激を得られるし、各ショップごとの違いを感じ取ってもらうことがお客さんにとっても面白いのではないかと思ったからです。
ーマーケットイベントというと一箇所にいろんなお店が集まるのが一般的ですが、回遊型という形を取っているのがユニークですね。
そのお店の世界観や哲学を体感するには、仮設のブースではなくそのお店に足を運ぶのがいちばんですよね。高松は街がコンパクトで、徒歩圏内のエリアに多くのショップが集まっている。だから、お店を一箇所に呼ぶのではなくお客さん自身に街を回遊してもらう形がベストだったんです。高松だからこそ実現できた建て付けですね。
それに、ただ乗り込むだけのポップアップは嫌だったんです。自分たちが関わることで、その地域にポジティブな影響を与えたいと思っていました。今回のイベントが、これまで行ったことのなかったお店へ足を運び、新たな発見を得るきっかけになればいいなという狙いもありました。
AからHまで。参加店舗を一挙にご紹介!

A_けやき広場

まず向かったのは、高松の中心地・瓦町に位置する商業施設「丸亀町グリーン」。その一階「けやき広場」が今回のメイン会場です。広場には、「1LDK」「サーカス(Circus)」「リミックスストア(REMIX. store)」「アーバンリサーチ ドアーズ(URBAN RESEARCH DOORS)」の4つのセレクトショップが、本イベントのために用意した限定グッズを引っ提げて集合。

そして、地元で愛される飲食店「オーロイブルーイング」「カンデラ食堂」「ヒビノ商店」も軒を連ね、来場者の胃袋を掴みます。買い物前の腹ごしらえにも、買い物の合間の小休憩にもよし。取材班は、各店舗へ回る前の腹ごしらえに「ヒビノ商店」のカレーと、「オーロイブルーイング」と「1LDK」のコラボビールをチョイス。中身はIPA。カレーの味に負けないガツンとした香りと苦味が喉を潤します。


そしてこちらが今回のイベントの目玉、ハズレなしの商品券。箱のなかには、参加店舗で使える1,000円、5,000円の2種類の商品券が入っています。無くなり次第終了だから、イベントスタート直後は多くのひとの姿が。欲しいけど迷っていたアレやコレを買う背中を押してくれます。
B_CIRCUS


続いて訪れたのは、ファッションを軸に音楽など多様なカルチャーをバックグラウンドに持つセレクトショップ「サーカス(CIRCUS)」。服を”消費するもの”ではなく自分のスタイルや価値観を表現するものとして捉え、トレンドに左右されないセレクトを提案しています。元々ガス会社の倉庫だった広々とした店内には、フイナムでもおなじみの〈エンダースキーマ(Hender Scheme)〉や〈ヴァイナルアーカイブ(VAINL ARCHIVE)〉などのブランドがラインナップ。
オーナーの玉越さんのおすすめ

〈アップタウンプロダクション(Up Town Production)〉とのコラボキャップ ¥7,700
C_THE OTHER SIDE


〈オマールアフリディ(Omar Afridi)〉〈エムエフペン(mfpen)〉〈ジェイラル(J.L – A.L)〉などインポートをメインにコンテンポラリーなブランドを扱うセレクトショップ「ジ アザー サイド(THE OTHER SIDE)」。写真集やアートブックアートブック、『A MAGAZINE CURATED BY』などの海外雑誌も豊富に取り揃えています。
オーナーの澤井さんのおすすめ

〈アナザーアスペクト(ANOTHER ASPECT)〉の「ANOTHER Shirt5.0」¥36,300
PROFILE
住所:香川県高松市古新町10-2 松野ビル1F
時間:12:00〜20:00
インスタグラム
D_URBAN RESEARCH DOORS

「いまの暮らしを心地よく」をコンセプトにファッションや生活雑貨から食品まで、暮らしに寄り添うアイテムを提案する「アーバンリサーチ ドアーズ(URBAN RESEARCH DOORS)」。四国では、ここ「丸亀町グリーン高松店」が唯一の店舗。香川県在住のアーティスト・平山昌尚とコラボしたうどんグッズなど、四国ならではのアイテムも多数並んでいます。
店長高橋さんのおすすめ

うどん迷路手拭い 各¥2,750 うどん迷路Tシャツ ¥7,150
E_1LDK@VITAMIN COFFEE


「1LDK」がポップアップの会場に選んだのは「VITAMIN COFFEE」。店名は、香川出身の画家・猪熊弦一郎の「アートはバイタミン」という言葉に由来し、コーヒーやコミュニケーションを通じて人々の生活に豊かさと活力をもたらす場所でありたいという思いが込められています。
「1LDK」は〈ユニバーサルプロダクツ(UNIVERSAL PRODUCTS)〉や〈(エビコン)EVCON〉などの自社ブランドのほか、〈ポータンス(PORTANCE)〉や〈カネマサフィル(KANEMASA PHIL.)〉などの香川県のショップに取扱いのないブランドのアイテムを用意。この機会に高松では普段は目にかかれない服をゲットしようと、お客さんの表情も真剣です。
おすすめメニュー

ティグレ ¥280 コーヒー(VITAMIN BLEND) ¥600
F_THUMBING


〈クーティー(COOTIE)〉〈セント マイケル(SAINT MXXXXXX)〉〈チャレンジャー(CHALLENGER)〉といったメンズドメスティックプランドを中心に取り扱うセレクトショップ「サミング」。上階は、大人の女性に向けた上質でカジュアルなスタイルを発信するセレクトショップ「ステフ(Stef)」になっています。今後は、2つの店をワンフロアに集約し、上階をバーにする予定だそう。
オーナー小川さんのおすすめアイテム

〈クーティー〉のジャケット ¥68,200
G_FEVER


トレンドに縛られることなく独自の審美眼で選び抜かれたアイテムが所狭しと並ぶ「フィーバー」。“服を選ぶことはスタンスを選ぶこと”という考えのもと、〈ターク(TAAKK)〉や〈エムエーエスユー(MASU)〉など背景や思想を感じられるブランドを取り扱っています。〈ダブレット(doublet)〉をセカンドシーズンから買い付けている。
オーナー藤木さんのおすすめアイテム

〈ダブレット〉×〈スカイハイファーム〉の「FLOATING WAIST STRAWBERRY TROUSER」¥97,900
PROFILE
住所:香川県高松市常磐町1-6-16 1F
時間:平日12:30〜19:30 土日12:00〜19:30
インスタグラム
G_REMIX.store


日常のあらゆるシーンになじみ、長く着続けられるリアルクローズを提案する「リミックスストア」。ブランド名やジェンダーにとらわれず世界中からセレクトしています。”ファッションのチカラで香川の魅力的な人や場所を知って欲しい!”という想いを胸に、香川を元気にするプロジェクト「LOVE MY NEIGHBORHOOD®」を立ち上げた。
オーナー高岩さんのおすすめアイテム

LOVE MY NEIGHBORHOOD 丸亀うちわ ¥3,740
PROFILE
住所:香川県高松市常磐町2-8-1
時間:月火木金土11:00〜19:00 日11:00〜18:00
インスタグラム
H_DORSIA


昭和の純喫茶文化を現代的に再解釈した空間づくりと、平山昌尚によるアートワークで人気を集める喫茶店「ドーシア」。神戸本店は青い絨毯やアーチ窓を採用したレトロモダンな雰囲気の一方で、高松店は木を基調とした温かみある空間に。モーニングから洋食、スイーツまで幅広いメニューを提供している。
おすすめメニュー

コーヒー ¥600 プリン¥600
AからHまで。これらのお店すべてが徒歩圏内に集まっている街のコンパクトさが高松の魅力。少し歩けばすぐ瀬戸内海だし、コシが強い讃岐うどんを楽しめるお店も、イサム・ノグチ庭園美術館だってある。本屋や喫茶店が多く、どこか文化的な香りがするのもいい。高松に行く際は、ぜひこの記事をショッピングガイドにお役立てください。
次はあなたの街に「1LDK」がやってくるかも。今後も「1LDK」の動きから目が離せません。
