
旧鈴木旅館をリノベーションでリニューアルした複合型施設「鈴木旅館」(玄関)
飲食店街の仲町に「新たなランドマーク」
上越市高田でも昔から飲食店街が並び立つ“仲町”通りで、昔からの旧鈴木旅館(廃業)が大きくリノベーションされ、宿泊・コワーキングスペース・オフィス等の機能を兼ね備えた複合型施設「鈴木旅館」に生まれ変わった。この程グランドオープンされ、記念イベントには県内外から多くの見学客らで賑わった。「鈴木旅館」の福永美由紀支配人は「ホテルとオフィス、観光情報発信の複合施設としてスタートするので、多くの皆さんからご利用戴きたい」とPRに余念がない。
リニューアルされた「鈴木旅館」は、百年料亭「宇喜世」(創業140年で国登録有形文化財)のすぐ側にあり、オーナーは宇喜世を経営する大島グループ(大島誠代表)であり、運営は全国で地方創生イノベーション事業を展開する株式会社イノベーションパートナーズ(本田晋一郎代表取締役)が建物を借りるかたちで行うことになる。なお、えちごトキめき鉄道の高田駅からも比較的に近く、今後多くの観光客や交流客らで賑わいそうだ。
全国で地方創生イノベーション事業展開するイノベーションパートナーズが上越に進出
オープン記念イベントでは、旧鈴木旅館と仲町の歴史を振り返る「懐かしの写真展」の展示や、設計を手掛けたオンデザインパートナーズによる館内解説なども実施された。イベントの締めとして、本事業を展開するイノベーションパートナーズの本田晋一郎代表取締役とともに、同社とも共同でイノベーション事業を展開する株式会社和多屋別荘(佐賀・嬉野市)の小原嘉元代表取締役らも飛入り参加し記念トークセッションも行われた。
複合型施設「鈴木旅館」を運営する本田社長は上越市でのイノベーションの取組みについて「上越市高田地区は、城下町として400年以上の歴史を有し、雁木通りや日本最古の映画館、日本三大夜桜に数えられる高田城址公園など文化資源が集積するエリアであり、しかも旧鈴木旅館は明治期の創業以来120年以上に渡り、旅人や行商人を迎えた旅館業を営み、10年以上前に惜しまれながら廃業していたことから、このたびリニューアルオープンしたもので、地元企業からもオフィスとして使って戴きたいし、宿泊もインバウンドも含めご利用戴きたい」としている。
特に同社では滞在型観光交流エリアを整備・活性化する「浄興寺大門通りスクエア」構想を掲げ、現在景観改善や周辺の商店街・施設の再生に取り組んでいる大島グループとの協業という形で進めたいとしている。
高田の歴史文化や魅力を高め、人行き交う地域目指す!
なお、今回上越に進出したイノベーションパートナーズは、2018年12月創業、本社は東京都港区南麻布に置かれ、これまで佐賀県の九州エリアほか、愛知県や静岡県などでも地方創生イノベーション事業を展開中であり、上越地域では今回の仲町での展開のほか、妙高市のロッテリゾートにも拠点を持つ。
同社では「今回の改修は単なる建物の再生ではなく、高田の歴史文化や魅力を高める中で、新たな経済活動へと結びつける挑戦であり、その上で地元の皆さんからも盛り上げて戴き、夜の賑わいはもちろんのこと、昼間も多くの人達が行き交うまちへとボトルアップしたい。少子高齢化が進むというマイナス面があっても、まちへの集客が進み、地域全体がさらに輝きが増していく高田のまちを目指したい」とも話している。
今回のリニューアルリノベーションにあたり、以前の鈴木旅館時代の柱や梁、畳などの当時の面影を残しながらも、全体的には現代的な清々しい空間に蘇った。
宿泊は1階2階合わせて8室26名が利用出来るほかシャワーやキッチンスペースも完備。また1階2階のコワーキングスペースには4室の個室ブース、ワークスペースとしてのオープンエリア、ミーテイングルームなども兼ね備えている。利用料金はホームページに。
竜哲樹(にいがた経済新聞ライター)
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