福岡県久留米市の山林で19日に起きた火災は、出火からおよそ30時間たちましたが、鎮圧には至っていません。消火にこれほど時間がかかるのは一体なぜなのでしょうか。※その後、午後5時50分に鎮圧状態となったと発表されました。延焼の恐れはなくなりました。

■安部光慶カメラマン
「出火から24時間たちましたが、現在も山からは煙が上っているのが確認できます。」

火災が発生したのは福岡県久留米市山本町耳納の山林です。

久留米広域消防本部によりますと、草刈り中の機械から草に着火し、燃え広がったとみられます。

■奥村誠悟記者
「自衛隊の車両が山中にある指揮本部へと入っていきます。」

一夜明けた20日午前6時からは、およそ80人態勢で消火活動が再開され、災害派遣要請を受けた自衛隊のヘリによる消火活動も行われていました。

消防によりますと、現在も鎮圧には至っていませんが、延焼が拡大している状況ではないということです。※その後、午後5時50分に鎮圧状態となったと発表されました。延焼の恐れはなくなりました。

焼失面積は19日午後7時時点で、およそ4万7000平方メートルとしています。

現時点で、この火災によるケガ人や避難者の情報はないということですが、ふもとで暮らす人たちからは驚きと不安の声があがりました。

■住民
「きのうは心配したよ。煙が上がっていた。こら、山火事ばいと思った。」
「柿畑もあるし、山の方にも土地があるので心配です。一人暮らしの方たちを回ってみたら、すごく心配されていた。」

通報から30時間以上が経過しましたが、なぜ鎮圧に至らないのでしょうか。

長年、森林火災について研究を進める日本大学の串田圭司教授は「炎がなくなって沈静化したように見えても火は地中でくすぶっている」と話します。

■日本大学 生物資源科学部・串田圭司教授
「広い範囲が燃えれば燃えるほど(熱源が)多く残っている、広い範囲にわたって残っているということになります。上空から消火すると網羅的に水をかけなければいけない。それは大変なことになるため、地上でアプローチをして、熱源を検知して、くすぶりを止める活動になります。」

また、雨が降らず気温の高い日が続いたことも、鎮火まで時間がかかる1つの原因だということです。

■串田教授
「ここ数日は最高気温30℃を超えて、激しく蒸発していた。雨が多少降っていても、それが全部蒸発してしまうぐらいの状況だったと考えられます。それによって極端な乾燥が進んでいた。そういうところに発火があった。」

消防と自衛隊は、20日は日没前まで消火活動を行う予定です。

※FBS福岡放送めんたいワイド2026年5月20日午後5時すぎ放送

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