大分県内の農林水産物の輸出額は昨年度59億円に上り、10年連続で過去最高を更新しました。一方で、国全体でも輸出額が過去最高を更新する中、生産現場からは生産コストの高騰による先行きを懸念する声も上がっています。
【写真を見る】農林水産物の輸出額 大分県で59億円、過去最高 養殖ブリ・牛肉好調も…エサ代高騰で先行き不透明
■養殖ブリや牛肉がけん引
県のまとめによりますと、昨年度の農林水産物の輸出額は59億円でした。前年度より1億円増加し、10年連続で過去最高を更新しました。
品目別で最も多かったのは、韓国向けの取引が好調な「養殖ブリ」で、前年から3億7800万円増え、17億9000万円でした。
次いで「牛肉」がアメリカや台湾の需要拡大により、1億2400万円増加の8億2300万円。「製材品」が5500万円増の3億9300万円などとなっています。
県は、「日本食ブームを追い風に、これまでの販促活動が取引量の増加につながった」と分析しています。さらなる輸出拡大に向けて、県は5月26日からタイで開かれる東南アジア最大級の食品見本市に参加する予定です。
■エサ代高騰が影…生産現場に広がる不透明感
一方、輸出や企業の海外展開を支援するジェトロ大分によりますと、去年の輸出額は食品を含めて1兆7005億円で、13年連続で過去最高を更新しました。
大分県については豊かな森林資源をいかしつつ、品質・味でブランド化できる牛肉や養殖ブリを軸に、主に東アジア向けに拡大する「資源+高付加価値型輸出」であり、「規模はまだ小さいが高い成長率を示している」と分析しています。
今後について県内のブリ養殖業者は「輸出用は大きいサイズが求められるので、エサ代もかかる。エサ代の値上がりの話もあるので現状は不透明だが、輸出するか国内にまわすか、業者によって判断はわかれる」とコメントしています。
大分放送
