公開日時 2026年05月21日 12:06更新日時 2026年05月21日 12:47

警棒接触で高校生失明 沖縄県と男性が示談へ 6月議会提案へ調整
沖縄県庁(資料写真)

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琉球新報社

 2022年1月に沖縄市宮里の路上をバイクで走行中だった当時高校生の男性と沖縄署勤務の警察官が持つ警棒が接触し、男性が右目を失明するけがを負った事件を巡り、沖縄県と男性側が示談する方向で調整を進めている。県は関連議案を県議会6月定例会に提案する方針。21日までに県警などへの取材で分かった。示談金は約8800万円で、県議会で議案が可決されたら示談が成立する。

 事件は2022年1月27日の未明に発生した。当時、宮崎県警から県警に出向中だった男性警察官が、職務質問のため走行中のバイクを停止させようと警棒を差し出して男性の右目付近に当たり、失明するなどした。

 同11月、男性警察官の行為は職務の適正を欠くとして、故意性が問われる特別公務員暴行陵虐致傷容疑で那覇地検に書類送検し、同地検は23年6月、故意ではなく過失を問う業務上過失傷害罪で在宅起訴した。23年12月、那覇地裁は「警察官に課せられた基本的な注意義務に反する重大なものである」などとして、男性の過失を認定して罰金100万円の支払いを命じる判決を言い渡した。

 事件直後の22年1月27日深夜から28日未明、見物人を含めて最大400人近くが沖縄署に詰めかけて一部が暴徒化。投石などにより庁舎が破壊されるなどした。騒動を巡り、暴力団員の20代の男が暴力行為法違反(集団的器物損壊)容疑で逮捕されたほか、当時高校生の少年らが同法違反で書類送検されるなど計15人が摘発された。

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