第三回となる今回は、本という存在そのものを見つめ直す多彩な企画を展開。なかでも注目は、シンガポールのデザインユニット Atelier HOKO による展示「BOOK?」だ。本のサイズや紙の質感、装丁の違いによって読書体験はいかに変化するのか。デジタルメディアが広がる現在だからこそ、“読む”という行為そのものに立ち返る展示となっている。

SINGAPORE DESIGN WEEK 2024で開催された 展示「BOOK?」の巡回展の様子

一方、「BookBook Reading Room by Common Imprint」では、2025年にソウルで開催されたBookBook Festivalに参加したアジア各地のインディペンデント出版社から寄贈されたアートブックやZINEを紹介。40冊以上の書籍が並び、それぞれの土地の出版文化やコミュニティの背景に触れられる内容となっている。

BookBook Beyond Berlin, Exhibition view at Common Imprint, Curated by Haeyoon Chi, Haeun Na, You Wu, 2025, Berlin, Germany

さらに会場では、Technicsによるリスニング体験「SILENT IMMERSION LIBRARY」、NONCHELEEEとKyneによるインターネットラジオ「(((RADIO COCONUT)))」、コミュニティ協定をテーマに選書された「Books for Community Agreement 2026」など、多彩なプログラムを実施。アートブックを“買う場”にとどめず、読むことや聴くこと、語り合うことへと体験を広げていく。

また、「& DICE & DICE supported by TOKYO DESIGN STUDIO New Balance」によるスペシャルブースも登場。TOKYO DESIGN STUDIO New Balanceが手がけるフリーマガジン『NOT FAR』最新号の配布に加え、インスタレーションも展開される。

そのほか、福岡の書店、ギャラリー、ショップ、飲食店と連動する企画「FRIENDS」も開催。フェアとあわせて福岡のローカルカルチャーも楽しめる内容となっている。

加えて、長崎の岩㟢紙器、大分の高山活版社、クリエイティブユニット mazeru による特設ブース「ART BOOX」では、Pages限定仕様のブック型ボックスを販売。会場で購入したZINEやアートブックを収納するプロダクトとして展開されるほか、箱づくりのワークショップも実施予定だ。

 

開催情報
Pages|Fukuoka Art Book Fair 2026
会期:2026年5月29日(金)12:00–17:00
2026年5月30日(土)–31日(日)10:00–17:00
会場:太宰府天満宮[文書館/余香殿](福岡県太宰府市宰府4-7-1)
入場料:一般 1,000円/学生 500円/小学生以下無料
主催:一般社団法人福岡アートブックフェア
ウェブサイト:https://fukuokaartbookfair.com
Instagram:@fukuokaartbookfair

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