栃木県上三川町の強盗殺人事件
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 栃木県上三川町の強盗殺人事件で、県警に逮捕された16歳の少年4人のうち川崎市の少年が、事件後に現場の住宅からヒッチハイクで近くの駅まで逃走していたことが18日、捜査関係者への取材で分かった。事件は14日午前に発生し、住人の富山英子さん(69)が殺害された。少年4人はいずれかが運転する白い高級外車で現場付近まで来たが、逃げる際、車に乗っていたのは2人だけだった。川崎市の少年と事件当日逮捕された相模原市の少年は乗り遅れたとみられる。

 川崎市の少年は現場近くで通行人に声をかけ、ヒッチハイクで逃げた。車に乗せた人が県警の調べに川崎市の少年と似ていたと話したという。この少年は16日に川崎市内で発見された。一方、相模原市の少年は事件から約30分後、現場近くで身柄を確保された。「同学年の仲間に誘われた。他の仲間は車で逃げた」と供述している。

 4人はいずれも神奈川県の高校生だが、通っている高校は別だという。車で逃走した少年2人は知人で、そのうちの1人と最初に逮捕された少年はかつて同じ高校だった。ヒッチハイクをした川崎市の少年とほか3人の関係は分かっていない。4人が全員で対面したのは事件当日が初めてだったとみられ、下野署捜査本部は4人の役割や事件前後の足取りを調べる。

 この事件では17日、少年たちへの指示役とみられる横浜市の竹前海斗容疑者(28)と妻の美結容疑者(25)が逮捕された。逃走に使われた高級外車は、よく似た車が竹前容疑者夫婦の自宅近くに止まっているのを複数の住民が目撃していた。夫婦が逃走車を準備し、少年たちに貸した可能性がある。捜査関係者によると、夫婦は強盗殺人の容疑を否認している。

 また、少年4人の一部が事件前から夫婦と面識があったとみられることも判明。一部の少年からは「夫婦に頼まれた」との供述も出ている。捜査本部は匿名・流動型犯罪グループ(匿流)による犯行とみて、夫婦のさらに上位の指示役がいないか調べを進める。

 ≪不審な人間の出入り 警察沙汰も「怖いと感じていた」≫本紙の取材では、逮捕された竹前海斗容疑者と妻の美結容疑者は約2カ月前、横浜市内の自宅に引っ越してきた。

 自宅はファミリータイプのアパートの1階で、近隣住民は「家族以外の人間が自宅を出入りしていた」と不審に思っていたという。「飲み会でもしていたのか、夜中に大きな笑い声が聞こえてきたこともあった」と話す人も。別の住民は「4月末には交通トラブルで警察が駆け付ける騒ぎもあった。怖いと感じていた」と語った。

 捜査関係者によると、美結容疑者は17日に横浜市内のビジネスホテルで身柄を確保された際、生後7カ月の女児を連れていたという。夫婦と幼い子供の3人で出掛ける様子を目撃した人もいた。海斗容疑者は同日、羽田空港国際線ターミナルで身柄を確保された。

 数日前からベランダ側の雨戸が閉められ、ビニール袋に入れたゴミがベランダに放置されたままで「どうしたのだろう?と思っていた」と語る近所の人もいた。

 また事件で使用された白の高級外車と車種、色、破損箇所が似ている白い外車が自宅近くの路上に駐車されているのを見かけた人も多数いた。近隣男性は「前方の左ライト部分が破損していて高級車が台無しと思ったからよく覚えている」と話した。

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