
架線に引っかかった金属製の板=4日午前、神奈川県松田町(小田急電鉄提供)
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大型連休中の4日、日本列島は低気圧の影響による春の嵐に見舞われ、各地でイベント中止や交通機関の乱れが相次いだ。
強風、波浪注意報が出ていた大阪府泉大津市の野外ライブ「OTODAMA’26」ではステージ上の照明や屋根がめくれ上がるなどの被害で同日公演が中止に。朝から復旧作業を行い、きょう5日は開催される。千葉・蘇我の野外フェス「JAPAN JAM 2026」や、歌手平井大(35)のライブ(幕張海浜公園)も中止となった。
また、神奈川県松田町の小田急小田原線渋沢―新松田間では架線に縦約7メートル、横6メートルの金属製の板が引っかかり、一部区間で運転を見合わせた。近くの小田原で最大瞬間風速26・1メートルを観測した。東京湾アクアラインは上下線ともに一時通行止め。最大瞬間風速14・4メートルを記録した和歌山県白浜町では突風が原因の倒木が民家の屋根を突き破った。青森県八戸市では最大瞬間風速28・7メートルを観測した。
3月から5月にかけて起きる「春の嵐」。特に5月に多く「メイストーム」とも呼ばれ、台風並みの暴風が発生することがある。気象予報士の森田正光さん(76)は「季節の変わり目で暖かい空気と冷たい空気がぶつかることで低気圧が起きて風が強まる。気温差が大きいほど嵐は強くなる」と説明。この日は関東で今年初の真夏日(30度以上)30・5度を東京都練馬区で観測した一方、北海道で雪も降った。
今後風は落ち着く予想も「今回が第1号とすれば、2、3号にも気を付けて」と呼び掛けた。
≪「春の嵐」登山などで雪崩も≫政府は台風並みの暴風になる可能性もある「春の嵐」について注意を呼びかけている。強風もしくは暴風警報が出た場合は「外出を控えて警戒を」としている。備えとして「物干し竿や自転車、植木鉢などは屋内に」「屋根や雨戸などの点検、補強」「窓ガラス飛散防止用のフィルムを貼る」などの注意喚起を行っている。
穏やかな気候が続くこの時季はアウトドアやレジャーを計画する人も多い。しかし「春の嵐」は周囲の環境を短時間で激変させる可能性がある。登山やハイキングでは、残雪が残る山に暖かな「春の嵐」が吹き荒れることで雪崩の危険性が増える。また、気温の急降下による低体温症にも注意が必要だ。
海では急な高波、川では増水や鉄砲水が発生するため、警戒が必要だ。政府は「警報が出たら無理せず計画の変更を」としている。
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