観光客でにぎわうソウル・明洞の街並み(c)news1

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【05月04日 KOREA WAVE】2026年1~3月期の韓国宿泊市場は回復傾向を見せたものの、高級ホテルと中低価格帯施設の間で業績格差が広がり、二極化が進んでいることが分かった。

ヤノルジャリサーチの報告書によると、同期間の宿泊業は施設の種類や地域によって明確な差が見られた。5つ星ホテルの客室稼働率は前年同期比42.3%増、「販売可能客室1室当たり売り上げ」(RevPAR)は51.0%増と大きく伸び、市場回復をけん引した。

一方で、国内需要への依存度が高いペンションは、RevPARが25.9%減少し、最も大きな落ち込みを記録した。客室単価は維持されたものの、稼働率が25.6%減少し、需要の流出が業績悪化につながった。

また、1~2つ星ホテルも売り上げが4.9%減少するなど、外国人観光客増加の恩恵は中低価格帯や地方施設には十分に及んでいないと分析された。

背景には中国人観光客の増加がある。2025年11月に中国がいわゆる「限日令」を実施した後、訪韓中国人は増加し、2026年1~2月の訪韓需要は前年同期比31%増となった。一方で訪日需要は54%減少している。

ただし、こうした需要回復の効果は主に高級ホテルに集中している。回復を実感した割合は5つ星ホテルで71.4%に達したが、1つ星は11.0%、2つ星は8.0%にとどまった。

地域別では釜山、ソウル、仁川など主要都市で中国人観光客の増加が顕著で、地方との格差も拡大している。

さらに、訪韓中国人の旅行形態が団体旅行から少人数の個別自由旅行へと変化したことも、需要の偏りを生んでいる。回答の76.0%が個別旅行で、大規模団体は8.0%にとどまった。

ヤノルジャリサーチは4~6月期について、春の行楽需要の拡大により宿泊業全体で稼働率が上昇すると見通した。特にモーテルの稼働率見通し指数は129.2と高く、業績改善への期待が強い。

同社は、中国人観光客の増加を産業全体の成長につなげるには、地方への誘客や観光コンテンツの強化が必要だと指摘している。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News

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