大数珠回しを児童が体験
百万遍念仏は「長く続いてきた地域の安泰を願う行事を継承したい」と意欲を示す神尾恒平さん(79)が中心となって企画しました。神尾さんがスタッフを務める広瀬放課後子ども教室の小学生18人が体験しました。
地元の後藤藤男さん(79)宅に保管されていた約8メートルの木製数珠を使用。中央に座った後藤さんがかねをたたきながら「南無阿弥陀仏」と唱え、子どもたちが隣の人に数珠を送っていきました。大玉が回ってくると、額を付けて祈りをささげました。
江刺ひがし小6年の太田柚奈ゆなさんは「広瀬にこんな行事があったことは知らなかった。先祖代々受け継いできたものなので続いてほしい」と話していました。
百万遍念仏は浄土宗の教えに基づく信仰行事といわれています。特に疫病退散や家内安全を願う行事として広く引き継がれてきました。旧広瀬村だった同地区でも行われていましたが、少子高齢化や他地区に働きに出る住民が増えたことで参加者が減少し、40年以上前に自然消滅したとみられています。
神尾さんは「春の彼岸に合わせて子どもたちが家々を回り、お菓子をもらうのが楽しみだった」と懐かしみ、「みんなで再現できてうれしい。今後も継続できるよう、時代に合った新たな形を模索していきたい」と展望を話しました。
