水俣病の公式確認から1日で70年です。熊本県水俣市では、犠牲者の慰霊式が行われました。式には、塩田知事が鹿児島県知事として20年ぶりに参列し、犠牲者を悼みました。

 慰霊式は1日午後、水俣市のエコパーク水俣で行われました。水銀に汚染されたヘドロを埋め立てて造られた場所です。

 70年前の1956年の5月1日。保健所に「原因不明の患者」の報告がありました。この日が「水俣病公式確認の日」とされています。

 原因企業のチッソが、メチル水銀を含む排水を海にたれ流したことで引き起こされた水俣病。水銀に汚染された魚介類を食べた人々に、脳の神経が侵される症状が次々とあらわれました。県内では、493人が水俣病患者と認定されています。

 慰霊式に参列したのは、患者や家族のほか、石原環境大臣やチッソの関係者。塩田知事の姿もありました。県知事の参列は公式確認から50年となった2006年の伊藤知事が最後。今年は、70年の節目の年にあたることから塩田知事が参列し犠牲者を悼みました。

(塩田知事)
「水俣病で犠牲になられた方々に対して哀悼の意を持っている。現在も苦しんでいらっしゃる方々がいる。こうしたことを二度と起こさない、そして差別や偏見がないようにしっかりと啓発をしていきたい」

 水俣病について正しい理解を進める取り組みを引き続き行いたいと話しました。

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