Respawn Entertainmentは、2026年5月6日(水)午前2時に開幕する『Apex Legends』シーズン29「オーバークロック」の情報を公開した。機動力に長けた新レジェンド「アクセル」や、コンジットとヴァンテージの調整、デスボックスリスポーンなど、ゲームにいくつかの変更が加えられる。

本稿ではシーズン29で実装される主要なコンテンツをおさらいしつつ、実際に先行体験で「アクセル」をプレーしたインプレッションなどをお伝えする。

爽快疾走レジェンド「アクセル」
2025年5月に追加された「スパロー」から約1年ぶりの新キャラクターとなる「アクセル」は、スカーミッシュクラスのレジェンドだ。アクセルの個性をひと言で述べるなら「スピードタイプ」、これに尽きる。「アクセル」(スカーミッシュ)能力まとめ

パッシブ:ドリフト
戦術アビリティ:ニトロゲート
アルティメット:キックスタート
レジェンドアップグレード:
「戦術アビリティ+1」or「アルティメット+1」
「戦術アビリティで二段ジャンプが可能に」or「スライディング中に弾薬がバックパックから消費されるように」

パッシブ「ドリフト」は、一般的なレジェンドのスライディングと比較して、数倍にもおよぶ距離を移動できる能力だ。ゆるやかにスピードは落ちるが、圧倒的なスピード感で敵のふところ(あるいは遮蔽物)に潜り込むことが可能だ。

戦術アビリティ「ニトロゲート」は、床に設置できるスピードブースターだ。ふれた瞬間にとてつもないスピードで獲得し、素早く移動することができる。オクタンのジャンプパッドのように敵味方問わず使用可能なため注意が必要だが、それ以上に敵に向かって素早く間合いを詰めたり、不利になった際に離脱したりと、使い勝手はかなりいい。そしてなにより楽しい。

▲ニトロゲートは誰でも使える。時には敵を助けてしまうので注意したい

また、ノックダウン状態でもニトロゲートの恩恵を受けるので、ノックダウンした味方のために出して離脱を手助けすることもできる。レジェンドアップグレード(パーク)の第一段階で戦術アビリティを追加することで、素早く離脱して立ち直して素早く復帰する、といった使い方もできる。

アルティメット「キックスタート」は、自律型ドローンを射出する。ドローンは前方の敵を自動で追尾して敵を空高くぶっ飛ばす。大きな隙を作り出して戦況を有利にしてくれる。当たった敵に対するダメージは25と決して高くはないが、敵を一時的に無力化できるのは大きなアドバンテージとなる。

▲画面中央が敵の「キックスタート」ドローン

▲爆発すると空中で放り出される

▲敵が飛んでる様子。この間に撃てるかどうかはプレーヤーのエイムにかかっている

ハイテンポハイスピード、神速の『Apex Legends』
先行体験で数戦プレーしていると、やはりアクセルの大きな特徴は「横軸のスピード感」であると感じる。開発陣は「本作はハイテンポなゲームプレーを誇りとしており、私たちはその勢いに匹敵し、それをさらに一段引き上げることができるレジェンドを導入することに挑戦した」とコメントしており、オクタンのような加速感を持ちつつも、ジャンプパッドのような高所ではなく平面での素早い移動は、桁違いのスピード感をもたらす。

前述の通り、戦闘への参加と離脱、復帰がテンポ良く行えるため、複雑な地形でない限り、試合全体のテンポ感をかなり高めてくれるはずだ。

▲戦闘だけでなく移動でもニトロゲートは活躍する

シーズン29ではオリンパスおよびストームポイントから、トライデントが削除される。広いマップのローテーションを有利にするという意味でも、アクセルをパーティに組み込む価値はあるだろう。

また、パークの「スライディング中に弾薬がバックパックから消費されるように」がかなり強力に感じる。これは文字通り、スライディング中の射撃がマガジンではなくバックパックから消費される。つまり弾がフルで戦闘に参加した場合、スライディングを終えたあとに、マガジンに弾がフル装備された状態で戦いを続けられるため、リロードを必要としない。もちろんニトロゲートを用いたスライディングにも適用されるため、高速かつ弾薬を気にせず射撃ができる。ハイレベル帯のプレーヤーにとってはかなり楽しい動きができそうだ。

「デスボックス」から直接リスポーンが可能に
もうひとつシーズン29の大きな目玉は、「デスボックスリスポーン」だ。これは文字通り、デスボックスになってしまった味方を、その場でリスポーンさせることができる。もちろん従来のようなリスポーンビーコンやモバイルリスポーンビーコンからのリスポーンも可能であり、リスポーンのオプションのひとつとして追加される形だ。

▲リスポーンには7秒間を要する。ノックダウンからの蘇生より時間がかかるうえ、蘇生直後はスキも大きい

ただし、当然無限にできるわけではなく、一度使用するとクールタイムが必要となるほか、使用するたびにクールタイムは長くなっていく。乱用することはできないデザインだ。

本作はジャンルの性質上、初動ファイトなどで“しょーもない倒され方”をしてしまうことも少なくない。そんな場面で味方に大きな負担をかけずにリスポーンできるのは、ストレスが減るという意味でいい調整だと感じる。確定キルをいれるか否かの判断にも変化がありそうだ。

なお、このリスポーンはデスボックスのそばで出現するようなイメージだ。リスポーンビーコンのように上空から復活という形ではないので、索敵などはできない。

コンジットとヴァンテージに調整
コンジットとヴァンテージに調整が施される。コンジットには、「レイディアントトランスファー」(シールド付与)がふたつに、「セイバースピード」(味方への移動時に加速)時にその味方がスカーミッシュクラスの場合、さらなる加速を獲得するようになる。これらの変更により、アクセルとのシナジーが高まった。

▲アクセルの機動力を借りながらサポートムーブするのはかなり楽しい。アクセルが強いプレーヤーだとなおさら

また、ヴァンテージはアクセルへのカウンター的な意味を含め、アルティメットのスナイパーライフルの構えとエイム速度が向上、4倍ズームに加え2倍サイトが追加される。「エコー配置」での着時硬直の軽減や、「スポットレンズ」での敵追跡でアルティメットチャージ生成など、全体的に戦いやすい調整が実施された。

▲これまではスナイパーライフルとしての側面が強かったが、中近距離でも戦いやすくなった

総じて、アクセルはオクタンを初めてプレーしたときのような爽快感を覚えた。銃声が鳴った方向に、安全なエリアに、有利なポジションに——とさまざまな状況があるなかで、求められるのは圧倒的なスピード感だ。

他のレジェンドよりも早く移動できる優越感や、『マリオカート』のダッシュボードを踏んだような爽快感など、シンプルにテンポのいいゲームプレーが生み出す楽しさもあわせもちつつ、マップを縦横無尽に駆け回るのは、カジュアルプレーヤーにとってもプレーフィールがいい。ハイレベル帯のプレーヤーにとっては「クリップを撮る」レジェンドにもなり得るだろう。

競技シーンでどのような使われ方をするのかも気になるところだ。ここまで述べてきた通りアクセルはオフェンシブなレジェンドだ。ディフェンシブな動きが重要な競技シーンでは活用されにくいとも考えられるが、コンジットやオクタンと組み合わせたシールド&機動力マシマシ構成などがみられると楽しいかもしれない。

なお、シーズン29のマップローテーションは変更が入ったブロークンムーン、オリンパス、ストームポイントだ。いずれもアクセルが活躍しそうな地形が多く、コミュニティでどのような使われ方をするのか楽しみにしたい。

「アクセル」を含む『Apex Legends』シーズン29「オーバークロック」は、2026年5月6日(水)午前2時に開幕する。

■関連リンク
Apex Legends 公式:
https://www.ea.com/ja/games/apex-legends/apex-legends

編集:いのかわゆう

【岡野朔太郎プロフィール】
「AUTOMATON」や「Game*Spark」に寄稿するフリーライター。「狭く深く深淵へ」をモットーにシューティングやアクションゲームを貪り食って生きている。オフラインイベントが大好きで、幼少期からゲームイベントに通っているが、いまだに武蔵野線と京葉線は間違える。

X:@sakunationninth

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