「リラックス・ロウ(Relax Row)」は、エコノミークラスの乗客にビジネスクラスでのフライトがどのようなものかを垣間見せるものとなるだろう。United Airlines, Inc.ニュージーランド航空は、跳ね上げて寝台にできるレッグレスト(足置き)を追加することで、エコノミークラス用ベッドの先駆けとなった。その後、ユナイテッド航空はこのアイデアの使用許諾を受け、2027年に「リラックス・ロウ(Relax Row)」を導入する予定である。一部の航空会社では、空席が保証された一列を別途追加料金で提供することで、エコノミークラスでのベッド利用を可能にしている。
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多くのエコノミークラス利用者にとって、長距離フライトで快適に眠るための最良の方法は、単に運よく一列を独占できることである。一部の航空会社は、そのような席の確約に料金を支払う客がいると見込んでいる。
ユナイテッド航空(United Airlines)は最近、近日導入予定の「リラックス・ロウ(Relax Row)」で話題を呼んだ。これは、レッグレストを跳ね上げると完全に平らなベッドのような空間になる、3席のエコノミークラス席のセットである。予算重視の旅行者に、高額な料金を支払わずにビジネスクラスの雰囲気を味わってもらうことを目的としている。
この動きは、より快適な旅への需要の高まりを受け、航空会社が推進するプレミアムサービス拡充の取り組みの一環である。ユナイテッド航空は、2025年のプレミアムサービスによる収入が、前年比で11%増加したと報告している。
しかし、エコノミークラスのベッド型座席を最初に導入したのはユナイテッド航空ではない。
このアイデアの始まりは2011年に遡る。当時、ニュージーランド航空(Air New Zealand)がボーイング製ワイドボディ機でレッグレストを跳ね上げられる「スカイカウチ(Skycouch)」を導入し、その製品特許を取得した。同社はBusiness Insiderに対し、その後、スターアライアンスの加盟航空会社であるユナイテッド航空を含む他の航空会社に、このコンセプトの使用許諾を与えていると語った。
ニュージーランド航空もこのアイデアをさらに発展させている。同社は今年後半にエコノミークラスに、スカイカウチを補完する形で二段ベッド型の「スカイネスト(Skynest)」を導入する予定だ。これは時間単位で有料販売される見込みだ。
ユナイテッド航空は、「リラックス・ロウ」の価格をまだ発表していない。他の航空会社の同様の座席(中にはレッグレストが跳ね上げられず、ベンチのようなものもある)の価格は、片道数百ドルから2500ドル(数万円から約38万7500円、1ドル=155円換算:以下同)以上するものまでさまざまだ。
予約時にベッドスタイルの座席を選択できる航空会社もあれば、予約後にリクエスト手続きを行うか、空港で手配する必要がある航空会社もある。エコノミークラスにベッド席を備えている航空会社は以下の通りである。
ニュージーランド航空の「スカイネスト」
2022年に「スカイネスト」を試したが、狭くはあったものの居心地は良かった。Taylor Rains/Business Insider
ニュージーランド航空は、エコノミークラスの乗客向けに、ベッドを追加オプションとして販売している。「スカイネスト」は最新の製品で、リネン、カーテン、シートベルトを備えた3段ベッドが2つ設置される予定だ。
ニュージーランド航空は4月14日、ニューヨーク市で製品を一般公開する。
ニュージーランド航空の「スカイカウチ」
客室乗務員が、寝具と専用の抱きしめベルト(cuddle belt)の設置を手伝ってくれた。Taylor Rains/Business Insider
レッグレストを備えた「スカイカウチ(Skycouch)」は、エコノミークラスの空の旅に革命をもたらし、他の航空会社のモデルとなった。レッグレストはボタン操作で90度上に跳ね上がり、固定されてフラットな寝台となる。
寝具と就寝時に着用する「抱きしめベルト(cuddle belt)」が付属しているが、機内食や搭乗位置は通常のエコノミークラスと同様だ。私は2022年にスカイカウチで16時間のフライトを体験したが、快適で、予算に余裕があれば、睡眠をとるのに最適な選択肢だと感じた。ただし、ベッドの長さは5フィート(約152センチ)強しかないため、背の高い旅行者には少し窮屈に感じるかもしれない。
スカイカウチは航空券の予約時に確保できる。料金は季節や路線によって異なるが、片道チケットの最高額は1500ドル(約23万2500円)を超える。大人2名と子供1名まで利用可能だ。
ユナイテッド航空の「リラックス・ロウ」
「リラックス・ロウ」は大人2名と子供1名まで利用可能だ。United Airlines, Inc.
2027年に長距離路線で導入される「リラックス・ロウ(Relax Row)」は、スカイカウチと同様の仕様で、2030年までに200機以上のボーイング製ワイドボディ機に搭載される予定だ。
予約時に選択可能で、追加の枕2つ、毛布、マットレスパッドが付属する。導入路線については現時点で不明である。
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全日本空輸の「カウチ」
