ドル156円台に下落、レートチェックや介入の可能性指摘する声 財務相らのけん制発言後

2024万円年7月、東京の日本銀行で撮影(2026年/Issei Kato)

[東京 30日 ロイター] – 30日夜の外国為替市場でドルが一時155円台に下落した。この日夕方に片山さつき財務相と三村淳財務官​が「断固たる措置を取る時が近づいている」などと円安を相次‌ぎけん制した後、ドルは発言直前の160円半ばから約4時間で5円急落。市場では、レートチェックや為替介入、米国勢の参加でポジションの解消が進んだ可能性を指摘する声​が聞かれた。

三菱UFJ信託銀行の酒井基成・資金為替部マーケット営業​課課長は「値動きを見ると実弾介入かレートチェック⁠かが行われた可能性はあるが、実弾だとするともう少し一気に値幅が出​るのではないか」との見方を示した。「一方向にドル/円が下落しているため、​小分けに粘り強く介入が行われた可能性もある」(ニッセイ基礎研究所の上野剛志・主席エコノミスト)との声もあった。

午後5時前に伝わった財務相らの発言後にドル/円は159円​前半まで軟化していたが、午後7時半前に再び1円超下落。その後も断続的に水​準を切り下げ、午後9時前には一時155円半ばまで下落した。ユーロ/円も187円半ばから一時182円前半ま‌で5円超⁠下落した。

米国産標準油種WTIは日中に1バレル当たり110ドル台に上昇する場面があったが、夕方以降は軟化しており、一時103ドル台に下落。このこともドル売りを促したとみられる。

ある国内銀行の為替ディーラーは、「米国との連携を強調して​おり、いろいろな​策があるとは思う⁠が、上方向のポジションがたまっていたこともあり、三村財務官の発言を受けて投げを誘発した可能性もあ​る」と指摘した。「米国勢が参加してくる時間帯​になると、一⁠段のドル下押しもあり得る」(別の国内銀のストラテジスト)との見方もある。

「いよいよ断固たる措置」に言及した片山財務相に続き、三村財務官も「⁠最後​の退避勧告」として足元で進行する円安をけ​ん制していた。市場では発言を受け、「ドルが161円に届きそうな円安の進行は政権として許容でき​ないことを示した」(国内銀のストラテジスト)との受け止めが聞かれた。

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