■北京モーターショーで中国専用車CX-4初公開

2016年4月29日~5月4日に一般公開された「北京モーターショー2016」にて、新型クロスオーバーSUV「マツダ CX-4」を世界初公開

2016(平成28)年4月29日、マツダは北京モーターショー2016で、新型クロスオーバーSUV「CX-4」を世界初公開した。CX-4は、CX-5と同じプラットフォームを使い、サイズもほぼ同じ兄弟車のようなモデルだが、車高が低くスポーティなクーペタイプのSUVである。

2016年4月29日~5月4日に一般公開された「北京モーターショー2016」にて、新型クロスオーバーSUV「マツダ CX-4」を世界初公開

マツダの中国事業展開

2002年に日本で発売マツダ初代「アテンザ」(Mazda6)

マツダは、1992年に中国市場に参入したが、当時はまだ輸入販売だった。2001年に一汽集団との合弁会社一汽マツダの工場で「Mazda6(旧:アテンザ)」の現地量産を、2003年には「Mazda3(旧:アクセラ)」を長安汽車系との合弁で量産を開始し、本格的な中国への供給体制が整い中国がマツダの世界主要市場のひとつへと成長した。

2003年に日本で発売されたマツダ「アクセラ」(Mazda3)

その後、2006年からは長安汽車・フォードと共同の長安フォードマツダで運営、1つの合弁会社で3ブランドを扱う長安フォードマツダとして運営された。2012年には、三社合弁からフォードが抜けて、長安マツダとして独立し、中国でのブランド戦略を独自に展開できるようになった。

以降は、Mazda6に加えて、Mazda3(アクセラ)、CX-5などを投入して、中国でも“SKYACTIV技術”や“魂動デザイン”をアピールポイントとして、また走りのマツダというブランドイメージが定着した。

2014年にビッグマイナーチェンジしたマツダ初代「CX-5」(発売は2015年1月)

ちなみに、2021年に一汽マツダが長安に統合されるまでは、中国事業は一汽マツダと長安マツダの2社が並立して運営された。統合以前は、「Mazda6」と「CX-4」、「Mazda8(MPV)」は一汽マツダで、「Mazda3(アクセラ)」、「CX-5」は長安マツダで生産された。

スポーティなクーペSUVとして中国でデビューしたCX-4

2016年4月に北京モーターショーで公開されたマツダ「CX-4」

2016年4月のこの日世界初公開された「CX-4」は、マツダが誇るSKYACTIV技術と魂動デザインを全面的に採用し、“エクスプローリング・クーペ”というコンセプトのもとに開発され、強い存在感や高い機能性のほか、マツダ伝統の“人馬一体”の走りを目標に開発された。

マツダ「CX-4」のリアビュー

マツダ「CX-4」のコクピット

CX-4は、CX-5と同じプラットフォームを使いサイズ的にも近かったが、車高を下げたクーペスタイルのクロスオーバーSUVスタイルが特徴である。このデザインは、2015年のフランクフルトモーターショーで公開された魂動デザインのコンセプトカー「マツダ越(KOERU)」を反映させた市販モデルだった。

「フランクフルトモーターショー2015」で世界初公開されたコンセプトモデル「マツダ越KOERU」

「フランクフルトモーターショー2015」で世界初公開されたコンセプトモデル「マツダ越KOERU」のリヤビュー

「フランクフルトモーターショー2015」で世界初公開されたコンセプトモデル「マツダ越KOERU」のコクピット(イメージイラスト)

パワートレーンは、最高出力160ps/20.6kgmを発揮する2.0L 直4 DOHC(SKYACTIV-G2.0)と195ps/25.7kgmの2.5L 直4 DOHC(SKYACTIV-G2.5)の2種エンジンと6速MT(SKYACTIV-MT)および6速AT(SKYACTIV-DRIVE)の組み合わせ。駆動方式は、FFと4WD(i-ACTIV-AWD)が用意された。

2016年4月に北京モーターショーで公開されたマツダ「CX-4」

その他最新装備として、先進安全技術i-ACTIVSENSE(アイ・アクティブセンス)、新世代カーコネクティビティシステムMZD(エムジーディー)などが搭載された。

同年6月から中国で発売され、スポーティなSUVとして特に若年層から支持されて高い人気を獲得した。その流麗なデザインは、“2017中国カーデザイン・オブ・ザ・イヤー”の栄誉にも輝いた。

マツダ「CX-4」が“2017中国カーデザイン・オブ・ザ・イヤー”受賞

日本では発売されなかったCX-4

スタイリッシュなクーペSUV「CX-4」は日本には導入されなかった。日本市場では、同じサイズのマルチな用途で活躍できるCX-5の人気が高く、CX-5とバッティングする可能性があること、また日本でもやや小振りながらクーペSUVに近い「CX-30」が人気を得ていることから、CX-30がCX-4の役割を十分担えると判断したのではないだろうか。

2019年10月にデビューしたマツダ「CX-30」

ただし、中国市場で若年層から人気を得ていたCX-4だったが、2024年には生産を終了した。中国市場は、現在NEV(新エネルギー車)規制に合わせてガソリン車よりも電動化モデルが積極的に投入されている。マツダも、最近はEVやPHEVを積極的に投入しており、そういった流れの中でCX-4はラインナップから消えたと思われる。

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CX-4のようなクーペタイプのSUVは、実用性重視の観点から敬遠されて人気がないと言われていた時期もあったが、近年はクーペSUVが高い人気を集めている。国内では、CX-30以外にもトヨタ「CH-R」や「ハリアー」、「レクサスRX」などがクーペSUVに該当するが、スポーティでスタイリッシュなデザイン重視の都会的な雰囲気が好まれているだろう。
今日がなにかの記念日になるかもしれない。

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