新潟のこの一週間は、大型クルーズ船の寄港や注目の滞在型宿泊施設、道の駅リニューアルオープンなど観光ジャンルのニュースが注目を集めた。

 

新潟に新たな観光拠点が

ミシュラン一つ星を獲得した旅館「里山十帖」を運営する株式会社自遊人(新潟県南魚沼市)が、滞在型宿泊施設「10 stories stay」を開業した。新潟県南魚沼市の湯沢と奥只見、長野県松本市の3拠点を同時オープンし、4月23日から会員登録、4月25日から宿泊利用を開始する。

同施設は「気軽に泊まれる施設」をコンセプトに、インバウンド需要の拡大や物価上昇などで旅行のハードルが上がる中、日本人、とくに若年層でも利用しやすい価格帯(1泊7,700円から)での提供を目指す。

道の駅パティオ新潟(見附市)が4月23日にリニューアル。目玉となる新たなテナントとして「大衆焼肉きらくパティオ店」がグランドオープンした。指定管理者としてきらくと株式会社マルイ(見附市)の共同事業体が指定管理者となり、道の駅を運営していく。

同店は創業65周年を記念した特別キャンペーンを4月23日から26日までの4日間限定で実施。期間中は人気ナンバー1・2の焼肉メニュー「アカ」と「シロ」、さらにビールを各65円(税抜)で提供する。

乗り物の話題/豪華客船の入港と新潟銘菓のSuicaコラボ

新潟港西港区山の下ふ頭に4月21日、国際クルーズ船「シーボーン・アンコール」(船籍・バハマ)が初寄港し、船内で歓迎式典が開かれた。新潟県や新潟市、国土交通省関係者らが出席し、記念品の贈呈などで初入港を祝った。

船内で行われた歓迎式典には、新潟県交通政策局の川俣満副局長、新潟市の三富健二郎副市長、国土交通省北陸地方整備局新潟港湾・空港整備事務所の佐渡英樹所長のほか、シーボーン・アンコールのシーベ・デ・ブール船長らが出席した。

式典後の取材に応じたブール船長は、新潟について「入港時に見えた港の景色がとても美しかった。すでに上陸した乗客からも、伝統があり魅力的な街だとの声が寄せられている」と笑顔を見せた。

新潟県観光物産株式会社(新潟市中央区)は、菓子「朱鷺の子」とSuicaペンギンがコラボした限定缶商品を4月28日に発売する。

同商品は、2026年度末での卒業が発表されたSuicaペンギンとのコラボ企画で、黄身あんの「朱鷺の子」と新潟ブランド苺「越後姫」を使用したいちご味の2種類を用意。それぞれ緑色の缶とピンク色の缶で展開する。

注目の地域スーパーが事業承継

新潟市南区のスーパー「マスヤ味方店」を運営する株式会社マスヤは4月22日、ホテルイタリア軒で代表取締役社長就任式を開き、3月5日付で就任した栗林礼奈社長が今後の経営方針と新事業構想を発表した。式典には取引先や支援者、行政関係者ら約70人が出席し、新体制の門出を祝った

栗林社長は、東京での勤務を経て2020年に新潟へUターンし、翌2021年から家業のマスヤ味方店に入った。SNS発信や独自の売り場づくりで店舗再建に取り組み、「4年で売上高を3倍に伸ばした」と説明。地域の個人商店を取り巻く環境が厳しさを増す中、「誰もやっていないことをして、尖って尖って尖りまくる。誰も真似できない領域まで磨き上げたい」と述べた。

売上目標については「30年後に100億円企業を目指す」とし、「企業が地域を支え、公園や図書館をつくれるような存在になれたら面白い」と地域還元への思いも口にした。地域密着の老舗スーパーは新体制で新たな一歩を踏み出した。

栗林礼奈社長らしい軽快なトークに笑いが起こるなど、会場は終始和やかで温かな雰囲気に包まれた

 

↓今週のニュースの詳細はこちらから

「里山十帖」手掛ける自遊人、1泊7,700円からの新滞在施設「10 stories stay」 新潟・長野で3拠点同時開業

【人気の肉やビールが65円で】見附の大衆焼肉きらくパティオ店が4日間のオープンキャンペーンを実施

【船内動画あり】新潟港に初寄港した豪華客船「シーボーン・アンコール」歓迎式典 船長が語った新潟の魅力

【Suicaペンギンとコラボ】新潟県観光物産の「朱鷺の子」、いちご味含む2種を発売

【目指すは100億円企業】マスヤ味方店・栗林礼奈新社長就任 600坪新店舗構想を発表

 

【特集】 〆張鶴・宮尾酒造の真摯な酒造り

新潟県最北の酒蔵、宮尾酒造株式会社(新潟県村上市)は1819年創業。銘柄「〆張鶴」で広く知られ、2026年1月には、「〆張鶴 純 純米吟醸」が国内の料理人が料理との相性の視点から日本酒を評価する「シェフが選ぶ美酒アワード」で最高賞となる「三つ星」を受賞した。長年評価され続けるその理由は、「旨い酒」を求める真摯な姿勢にある。

宮尾酒造の宮尾佳明代表取締役

「シェフが選ぶ美酒アワード」は、未来に受け継ぎたい食を選ぶ「食べるJAPAN 美味アワード」内で実施。国内の名店の料理人たちが料理との相性の観点から日本酒を評価することで、酒文化のさらなる普及につなげることを目的に2026年に新設された。和食、フレンチ、イタリアン、中華の4ジャンル別で審査され、「〆張鶴 純 純米吟醸」は和食に合う日本酒として最高評価を得た。また、「〆張鶴 純米大吟醸 RED LABEL」と「〆張鶴 大吟醸 金ラベル」も中華で二つ星を獲得している。

その品質を支えるのが、製造工程への一貫したこだわりだ。同社は自社の精米工場を持ち、その年の米の品質を見極めながら精米を行う。普通酒の「〆張鶴 花」でさえ、吟醸酒の表示基準である60%まで精米した原料を使用している。仕込み水は朝日連峰を水源とする伏流水で、敷地内の井戸から汲み上げる。酒の命ともいえる米と水、その両方に高いこだわりがある。

さらに、大吟醸と純米大吟醸については、酒を搾った後すぐに販売用の瓶に詰めて貯蔵するという手法を採る。「一般的には出来た酒をタンクで貯蔵し、出荷時にそれぞれの瓶に詰めて出荷となるが、できた酒を直接瓶に詰めて貯蔵することで酒を移し替える工程が少なくなくなり、香りや味へのダメージを抑えられる」と宮尾社長は説明する。

宮尾酒造

 

↓ 〆張鶴・宮尾酒造の特集記事はこちら

「〆張鶴 純」が「三つ星」受賞、名店の料理人が評価する「日本食に合う酒」として 老舗・宮尾酒造の真摯な酒造り

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