ソウル市東大門区の倉庫型薬局(c)MONEYTODAY

ソウル市東大門区の倉庫型薬局(c)MONEYTODAY

【04月25日 KOREA WAVE】一般用医薬品を低価格で販売する「倉庫型薬局」がソウル市内で急増する中、若者の間で広がる過量服用(OD)問題と重なり、薬の乱用リスクが指摘されている。

22日午前、ソウル市東大門区の倉庫型薬局では、客がショッピングカートや買い物かごを手に陳列棚を見て回り、必要な薬を自ら選んで購入していた。風邪薬や鎮痛薬が積み上げられ、一部にはまとめ買い割引も表示されており、大型スーパーのような光景が広がっていた。

60代の女性客は「一般の薬局より安いと聞き、一度に多めに購入しようと思った」と話し、複数の風邪薬をかごに入れていた。別の40代女性も「ビタミン剤や鎮痛薬などを自由に見て回れて便利だ」とし、常備薬をまとめて購入する意向を示した。

倉庫型薬局は、一般用医薬品を薄利多売で販売する形態で、従来の薬局より価格が安い点が特徴とされる。2026年に入り、東大門区のほか龍山区や衿川区などでも新規出店が相次いでいる。

一方で、こうした販売方式が医薬品の誤用や乱用につながる可能性も指摘されている。消費者がオンラインなどで得た情報をもとに自ら薬を選ぶ仕組みで、低価格や割引販売が大量購入を促す恐れがあるためだ。

特に懸念されているのが、若者の間で広がる「OD(過量服用)」の問題だ。ODは、医薬品を過剰に摂取し、幻覚や酔ったような状態を得ようとする行為を指す。SNSやオンラインコミュニティーでは、特定の薬の種類や服用量、体験談を共有する投稿も見られる。

ODに使用される薬の中には、医師の処方がなくても購入できる一般用医薬品が多く含まれる。このため、大量購入が比較的容易な倉庫型薬局が、購入先の一つとして言及されるケースもある。

専門家は「一般の薬局では、過量服用に必要な量の薬を一度に購入するにはいくつもの制約がある」と指摘する一方、「倉庫型薬局は来店目的自体が大量購入である点が異なる」と述べた。

さらに、2012年にコンビニで販売可能な医薬品の範囲が拡大された際、解熱鎮痛薬の販売量が急増した事例に言及し、「必要な患者が増えたのではなく、不必要な消費が増えた側面がある」と分析した。

その上で「家庭内に過剰な薬が蓄積され流通すれば、乱用や誤用につながる可能性がさらに高まる」と懸念を示した。

(c)MONEYTODAY/KOREA WAVE/AFPBB News