【画像】インド経済の足を引っ張る未整備なインフラ 背景にある日本人と相性最悪の身悶えするほどの官僚主義

*本記事は、『インドビジネスのオモテとウラ 14億人市場の「世界でいちばん面倒くさい国」』(ウェッジ)から一部抜粋、編集の上掲載しています。 インドに一度でも足を踏み入れたことのある方には一目瞭然。日本からの直行便があるデリーやムンバイなどの大都市でも、空港を車で出て10分も走れば道路は未整備、ゴミは散らばり放題、水道管か下水管か分からない太い鉄の管がむき出しという光景に出会います。これをもって針小棒大にインドのインフラ未整備を語ることはしませんが、こういった「街がキチッとしてない」景色がずーっと広がっているのがインドです。

 大都市にポツンポツンと砂漠のオアシスのように点在する新しい開発区など特定の区切られた場所だけが、多少は日本にもあるようなカッチリした綺麗なビルの立ち並ぶ都市イメージでありまして、その他の土地は基本的に混沌が支配するキチッとしてないゾーン、ないしは人間の立ち入りが少ない自然ゾーンが99.99%を占めます。

 「清潔好き、綺麗好き」が少なくない日本人にとって、都市においては心を落ち着かせる場所が高級ホテルや高級カフェなど極めて限定されていて、常にそわそわしなければならないのがインドです。犯罪に巻き込まれる危険性とかそういったものではなく、生ゴミや糞尿の悪臭、野生動物、水たまりからの蚊を媒介にした感染症の恐れ、マンホール崩落など歩いている場所の危うさ、上からの落下物など、どこでも衛生問題とインフラ未整備にそわそわしなければならないのです。決して、僕はインドを貶す意図はなく、現在はそういった発展状況と環境であることを伝えたいまでです。

 日本人駐在員の方々にお話を伺えば、他の新興国に住んでいた方でもインドは格別に苦労が多いと言われ、自宅とオフィスと高級商業施設を除いて出歩くことは少なく、拠点間を車で移動するだけと口を揃えられます。ザッツ・インドです。もちろん、その混沌さと多様性と自由奔放さがたまらなく好き、という日本人もいらっしゃることは付記しておきます。