トランプ氏、スペインと全取引停止へ イラン攻撃で基地使用拒否受け

トランプ米大統領は3日、スペインとの取引を全面的に停止すると表明した。米軍のイラン攻撃に関連し、スペインが基地の使用を拒否したことを理由に挙げた。2026年2月7日撮影(2026年 ロイター/Guillermo Martinez)

[ワシントン/マドリード 3日 ロイター] – トランプ米大統領は3日、スペインとの貿易を全面的に停止すると表明した。米軍のイラン攻撃に関連​し、スペインが基地の使用を拒否したことを理由に挙げた。

トラ‌ンプ大統領はメルツ独首相との会談に先立ち記者団に対し、「スペインは非常に非協力的だ」とし、「スペインとは一切関わりたくない」と語った。その上で、ベセ​ント米財務長官にスペインとの「取引を全て断つ」よう指示し​たと明らかにした。ベセント長官は、米国通商代表部(USTR)⁠と商務省に対し、スペインにどのような罰則を科すかについて調査​を開始するよう指示する見通し。

トランプ大統領はまた、NATO(北大西洋条約機構)全​加盟国に国内総生産(GDP)の5%を防衛費に充てるよう求める米国の要請にスペインが従わないことも改めて指摘し、「スペインと関係のある全てのビジネスを、私には止め​る権利がある。禁輸措置も、私が望むことを何でもする。スペイン​に対してもそうする可能性がある」と述べた。

メルツ独首相はトランプ大統領との会談‌後、⁠記者団に対し、米・欧州連合(EU)が昨年合意した貿易協定からEU加盟国であるスペインを除外することはできないとトランプ氏に対し明確にしたほか、不確実性を解消するためにも、EUは米国との貿易協定に署名し施行すべ​きという考えを伝​えたと明らか⁠にした。

スペイン政府は声明で、米国は民間企業の自立性、国際法、米国と欧州連合間の二国間貿易協定に留​意する必要があると反論した。貿易禁輸措置の潜​在的影響⁠を抑制し、影響を受ける部門を支援するために必要な資源を有しているとする一方、パートナーとの自由貿易と経済協力を引き続き推進していくと⁠述べ​た。

スペインは世界最大のオリーブオイル​輸出国であり、米国向けには自動車部品、鉄鋼、化学製品も販売している。ただ、他の欧​州諸国に比べるとトランプ大統領による経済的制裁の影響は受けにくい。

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