2026.03.01
Sponsored by 岩佐教育文化財団

株式会社Dots for(代表者 大場博哉)
社会課題の解決やSDGsで掲げられた目標の達成へ懸命に行動する人たちを支援する「SDGsジャパンスカラシップ岩佐賞」(SDGs岩佐賞)の第7回受賞者が3月1日(日)に公表されました。SDGs ACTION!では、受賞者の方たちの活動内容をご紹介します。
活動名:35億人のデジタルデバイドを解消し、あらゆる格差をなくしたい
平和・人権の部 賞金300万円
アフリカの農村部には、いまだに通信インフラが整っていない地域が存在します。低所得地域のインフラ整備は採算が取れないからと、通信会社による開発が進まない。インターネットにつながらないことで新たな情報や仕事を得られず、貧しく不便な生活を続けざるをえない――。この「負のループ」を断ち切ろうと、2021年に創業したのが「Dots for(ドッツフォー)」です。
代表の大場博哉はかつて、電気が通っていない地域でLEDランタンをレンタルするビジネスで、タンザニアの農村部に赴任していました。当時の経験を生かして、Dots forでは、低コストでのデジタルサービス提供に挑んでいます。
まず、複数の小型無線ルーターを村内に分散配置し、互いに中継して通信を構築する仕組みを開発。この分散型通信インフラは、大規模な基地局を中心とする従来の方式に比べて、初期費用が3000分の1以下に抑えられます。さらに、スマートフォンを割賦販売にすることで、村人たちが手に入れやすいよう工夫しました。

スマホの画面に見入るベナンの村人たち
さらに、自社アプリ「d.CONNECT」を開発しました。学ぶ(ヘアカットや靴作りなど、新たなスキルを身につけるためのトレーニング動画)、働く(AI学習用画像データ作成作業など、スマホでできる仕事の紹介)、買う(商品・サービスを分割購入できるEC)など、多様なサービスを提供しています。
Dots forの事業は、ベナンからセネガル、ザンビアへと拡大しており、すでに累計70万人以上が我々のデジタルサービスにアクセスできています。スマホでできる新たな仕事を得たことで、大幅に収入が増加した人や「出稼ぎに行く必要がなくなり家族と過ごせるようになった」と喜んでいる人もいます。
今後は、通信エリアの拡大を目指すとともに、動画を活用し、子どものワクチン接種や妊婦健診などを促す「衛生分野の啓発」にも取り組んでいきたいと考えています。
受賞コメント
オンライン環境を前提として発展する現代の世界で、約35億人の人々がいまだに十分な情報を獲得できないまま生活しているとも言われています。ネットワークから断絶されてきた人々がデジタルの恩恵を享受できる世界を作るため、私たちは今後も活動を加速させていきます。
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