同店は、コム デ ギャルソン初の直営店である青山店に続く、国内2店舗目の直営路面店として2002年にオープンした。立地は大通りである御池通からほど近い、民家や小規模な個人店が多く残る、古くからの佇まいを残す閑静なエリアだ。京都店の後にオープンした直営路面店である大阪店や福岡店など、他都市の店舗が移転している中で、京都店は一貫して同じ場所で営業を続けている。

コム デ ギャルソン 京都店

 オープン時から変わらず抑制されたトーンで統一された「漆黒」のファサードは、伝統的な街並みとの調和を図りつつ、ブランドのアイデンティティを強烈に放っている。

コム デ ギャルソン 京都店

入口のドアに続くエントランスは弧を描いており、外からは店内の様子を伺えない

 オープン時は2フロアだったが、今回のリニューアルで3フロアに増床した。オープン時の内装は、アメリカのフォトグラファー キャサリン・ワグナー(Catherine Wagner)による「冷凍庫」をテーマとした作品を配し、外観と呼応する黒で統一していた。現在は、象徴的な黒の外装を継承しつつ、内装は一転して白を基調とした空間へと刷新されている。内外装ともに川久保玲が自らディレクションを担当。以前と同じ立地にありながら、訪れる客に新鮮な高揚感を提供できるよう、空間のイメージを劇的に進化させたという。

コム デ ギャルソン 京都店

 同店は、コム デ ギャルソンが展開する全てのブランドを取り扱う。1階は、京都店には初登場となるブラック コム デ ギャルソンをはじめ、「コム デ ギャルソン オム プリュス(COMME des GARÇONS HOMME PLUS)」や「プレイ コム デ ギャルソン(PLAY COMME des GARÇONS)」、直営店限定の「ショップ コム デ ギャルソン(SHOP COMME des GARÇONS)」などの川久保玲が手掛けるブランドが並ぶほか、京都店の漆黒のイメージを落とし込んだリニューアル記念の限定ロゴTシャツを販売する。

 2階でも1階と同様に川久保玲が手掛けるブランドを取り扱う。パリでコレクションを発表しているウィメンズの「コム デ ギャルソン(COMME des GARÇONS)」や、スーツを中心としたメンズライン「コム デ ギャルソン オム ドゥ(COMME des GARÇONS HOMME DEUX)」などをラインナップする。

 3階は、京都店では初めて取り扱う「タオ(tao)」「ノワール ケイ ニノミヤ(noir kei ninomiya)」のほか、渡辺淳弥が手掛ける「ジュンヤ ワタナベ(JUNYA WATANABE)」などを揃える。

 限られた顧客や関係者が招かれたオープン記念パーティーが行われた後、今回が初となるブラック コム デ ギャルソンの2026年春夏コレクションのショーを、京都店の店内で開催した。ショー開催の背景には、ファッションシーンの再活性化を願う川久保玲の意志があったという。性別を問わず幅広い層が着用可能なユニセックスブランドを選定した点にも、ファッションの高揚感をより多くの人々と共有したいという氏の意図を明確に反映している。川久保玲が手掛ける他のブランドのコレクションと同様に、ショーの演出は若槻善雄が担当。店内を埋め尽くした観客の前で、約40体のショーが注目を浴びた。

若槻善雄

■コム デ ギャルソン 京都店
所在地:京都府京都市中京区亀屋町378
営業時間:11:00〜20:00
取扱いブランド:
1F COMME des GARÇONS HOMME PLUS、BLACK COMME des GARÇONS (新規)、SHOP COMME des GARÇONS(直営オリジナル商品)、PLAY COMME des GARÇONS、Wallet COMME des GARÇONS、COMME des GARÇONS parfums
2F COMME des GARÇONS、COMME des GARÇONS COMME des GARÇONS、COMME des GARÇONS HOMME DEUX、COMME des GARÇONS SHIRT、COMME des GARÇONS GIRL、THE BEATLES COMME des GARÇONS
3F JUNYA WATANABE、JUNYA WATANABE MAN、eYe JUNYA WATANABE MAN、COMME des GARÇONS HOMME (新規)、tao(新規)、noir kei ninomiya(新規)