2月8日、県内を襲った寒波で指宿市や南さつま市ではスナップエンドウなどのマメ類が低温による被害を受けました。被害を受けた生産者の力になればと県内でECサイトを運営する会社と鹿児島市のホテルが連携し、粋な支援活動が行われています。

 エブリィは23日、指宿市の農園を訪ねました。旬を迎えるスナップエンドウですが…。

(アグリスタイル・湯ノ口貴之代表取締役)
「スナップエンドウの中の水が凍って凍ったところが溶けて白く見える被害。一般的に霜鞘と言われる」

 2月8日、県内を襲った寒波。指宿市や南さつま市ではスナップエンドウなどのマメ類が積雪と低温による被害を受けました。

 こちらの農園でも8割ほどが「霜鞘」の被害に。本来ならば2月下旬まで収穫できるものが収穫できなくなりました。被害にあったものは品質に問題のないものを選別して出荷しています。

 そんな中、生産者を応援しようとする動きが広がっています。農園を訪ねていたのは鹿児島の特産品を販売するECサイト「かごしまぐるり」を運営するオービジョンの大薗順士さんです。

(アグリスタイル・湯ノ口貴之代表取締役)
「ちょうど今はスナップエンドウは寒さから身を守るためにエネルギーを使って糖度をあげる時期。ほかの産地よりも甘いと言われる」

 「かごしまぐるり」では現在、被害にあった規格外のスナップエンドウを販売しています。さらにこんな取り組みも。

(オービジョン・大薗順士代表取締役)
「鹿児島県の生産者と鹿児島県の企業が連携することによって活用できればと思って、料理に活用することで皆さんに味わってもらうことは生産者にも喜んでもらっている」

 大薗さんが声をかけたのが鹿児島市の城山ホテル鹿児島。ホテルも大薗さんの思いに賛同し困っている生産者を応援しようとレストランのメニューに規格外のスナップエンドウを使うことを決めました。

(城山ホテル鹿児島企画広報部・安川あかね部長)
「生産者が困ったときには支援する、お互い持続可能になればいいという想いで参画した」

 和食の4店舗、イタリアンの2店舗など合わせて8店舗で提供する予定です。レストランのほか宴会のメニューにも使われます。

 こちらは、スナップエンドウを使った中華料理の炒め物です。

(仁田尾美菜キャスター)
「柔らかい味付けされたお肉にシャキシャキ感のあるスナップエンドウがよく合う」

 スナップエンドウを使った新しいメニューも。茶わん蒸しのように仕上げた「フラン」です。

(仁田尾美菜キャスター)
「スナップエンドウの素材の甘さを感じる」

(城山ホテル鹿児島・徳重慎一郎総料理長)
「全く品質に問題等はなかった。加熱すると特有の甘さ、香りも広がり、和洋中いろいろな料理に使っている」

 生産者もこうした取り組みが励みになるといいます。

(アグリスタイル・湯ノ口貴之代表取締役)
「飲食店に被害のあった霜鞘を利用していただくのはありがたいこと。僕らとしても霜鞘の選果をしっかりとしながら、出荷できる形をとっていきたい」

 被害を受けたスナップエンドウ。県内の事業者などが応援し支援の輪が広がっています。