Google Chromeチームは2月19日(米国時間)、「New features in Chrome for work, life and everything in between」において、Chromeに新たな生産性向上機能を追加したと発表した。

今回導入されたのは、2つのタブを同時に表示できる「Split view (分割表示)」、Webブラウザ上でPDFに直接書き込みができる注釈機能、PDFをGoogleドライブへ直接保存できる「Save to Google Drive」機能の3つだ。日常利用から企業利用までを視野に入れ、作業効率の改善を図る狙いがある。

タブの2画面表示で作業効率向上へ

Chromeは多くの利用者が1日の大半を過ごす作業基盤となっており、タブの切り替えやウィンドウ間移動の多さが生産性低下の要因になっているという。こうした課題に対応するため、Googleは細部の使い勝手を見直し、新機能の開発を進めてきた。

2分割表示は、2つのタブを一画面に並べて表示できる機能だ。従来のようにウィンドウを並べ替える手間を減らし、単一の作業空間で複数情報を確認できるようにする。教育現場では採点作業に活用され、動画を見ながらのノート作成や、開発者がコード記述と技術文書の確認を同時に進める用途なども想定される。早期利用者からは、作業の流れが途切れにくくなったとの声が寄せられている。

Webブラウザ上でPDF編集が可能に、Driveへも直接保存

PDF関連の機能拡張も大きな柱だ。Chromeに標準搭載されるPDF Viewerは閲覧用途で広く利用されてきたが、今回、テキストのハイライトやコメント追加が可能となった。これにより、ファイルを一度保存して別アプリで開く手間が不要になる。業務報告書の確認、講義資料への書き込み、簡易的な電子署名など、さまざまな場面での活用が見込まれる。ブラウザー内で作業を完結できる点が特徴だ。

さらに、PDFを直接Google Driveへ保存できる機能も追加された。従来はローカルにダウンロードした後、あらためてクラウドへアップロードする必要があったが、新機能では保存先としてDriveを選択できる。保存されたファイルは「Saved from Chrome」という専用フォルダーに自動整理される仕組みで、複数端末からの検索や参照が容易になる。保存場所を見失う問題の解消が期待される。

作業効率改善のアップデート

これら3つの新機能は、個人利用者だけでなく企業利用者にも配慮して設計されたという。ブラウザを中心とする業務環境が一般化する中、作業時間の短縮や情報管理の効率化は重要な課題だ。Chromeチームは利用者からの意見を踏まえ、直感的で扱いやすい設計を重視したとしている。

同チームは今後も、利用者のフィードバックを基に改善を重ねる方針を示している。ブラウザは単なる閲覧ツールから、文書作成や情報管理を担う総合的な作業基盤へと役割を広げつつある。今回の機能追加は、その流れを一段と加速させる動きといえる。