
オーストラリア第2位の年金基金、オーストラリアン・リタイヤメント・トラスト(ART)は為替ヘッジを通じて米ドルへのエクスポージャーを縮小している。写真は米ドル紙幣。2023年3月撮影(2026年 ロイター/Dado Ruvic)
[シドニー 20日 ロイター] – オーストラリア第2位の年金基金、オーストラリアン・リタイヤメント・トラスト(ART)は為替ヘッジを通じて米ドルへのエクスポージャーを縮小している。ARTの総合ポートフォリオ管理・レジリエンス担当ゼネラルマネジャー、アンドリュー・フィッシャー氏が19日、ロイターのインタビューで明らかにした。
金利低下や世界的なボラティリティーの継続により、世界の投資家が米国への資産配分を見直している。
フィッシャー氏は、一部の主要国で利上げが予想される一方、米国では利下げが見込まれており、米ドルは今年下落するだろうと述べた。
金融市場では今年、約50ベーシスポイント(bp)の米利下げが織り込まれている。一方、日本とオーストラリアでは利上げ、欧州では金利据え置きが予想されている。
フィッシャー氏は、ARTは米国株の保有を減らしてはいないものの、予想される米ドル安の影響を軽減するため為替ヘッジのポジションを増やしていると述べた。
「米ドルは米政権が望んでいることを実現できる唯一の分野だと思う。つまり米ドル安だ」と指摘。「彼らはドル安を望んでいる。彼らはそれに成功するだろう」と語った。
米国株に投資しているほぼ全ての年金基金はこれまで、マイナスのショックでドルが上昇すると予想されていたため、為替ヘッジをほとんど行っていなかった。
フィッシャー氏は「米国株への配分を変えるつもりはなく、米国株のヘッジを強化し、他の株式のヘッジをさらに解除する」と述べた。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab

