2026年の大学入学共通テスト2日目の情報について、河合塾が問題分析を発表した。難易度や問題分量、出題傾向について分析をまとめた。
難易度
【難化】昨年同様、多くの文章を読み解いて解答する問題が出題された。また、昨年に比べ幅広い知識をもとに考察する問題が出題された。
出題分量
昨年よりもマーク数が9増えて60となり、時間内にすべての問題を解くことが難しいと感じた受験生も多かったのではないかと思われる。
出題傾向分析
第1問問3のように、データ分析と情報デザインの組合せなど、分野をまたいだ融合的な問題がみられた。知識を関連付けて体系的に理解するとともに、それを日常生活の具体的な場面における問題解決に応用する力を日頃から養っておくことが求められる。
設問別分析
第1問
問1aはコンピュータの記憶装置に関する知識問題、bは情報セキュリティに関する知識問題であった。
問2は2進法と16進法の基数変換を用いた問題であった。やや煩雑な手順が含まれており、解答に時間がかかった受験生もいただろう。
問3はデータの活用に関する知識を用いて、情報デザインに応用する問題であった。
問4は電子メールという身近な題材を用いて、各サーバが果たす役割を考える問題であった。解答には電子メール、メールサーバに関する知識が求められた。
第2問
Aは住民情報を提供する情報システムにおけるデータの流れについての問題であった。問3では、情報システムの改良による役所の役割の変化を、データの流れから考えることが必要であった。
Bは画像の編集を題材とした問題であり、論理演算を用いて思考する力が求められた。OR演算とAND演算の結果から、それらの演算によって起こる画像の変化を理解することが求められた。
第3問
待ち時間をシミュレーションするプログラミングの問題であった。問1はアルゴリズムの理解を問う問題、問2は一つの状況についてのシミュレーションを行う問題、問3は検討対象すべての状況についてのシミュレーションを行い、さらにプログラムの改良を試みる問題であった。状況やアルゴリズム、変数の役割などが丁寧に説明されており、それらに沿って考えることが求められた。
第4問
データの活用に関する知識問題と考察問題であった。問1はオープンデータや欠損値など基本的な知識問題を含むが、問2~4は、与えられた法則や表・相関係数・散布図・箱ひげ図を根拠に状況を解釈する問題で、選択肢の文意を正確に理解する力が求められた。問4は回帰分析を用いたデータの補正に関する問題であった。
分析コメント
昨年同様、情報Ⅰの全範囲から幅広く出題され、日常生活における情報の活用について考察させる問題が中心だった。分量は昨年と概ね同じだが、マーク数は9増えて60となり、60分の試験時間に対して負担を感じた受験生が多かっただろう。第1問はさまざまな領域からの小問集合、第2問Aは住民情報を提供する情報システムに関する問題、第2問Bは画像の編集に関して問う問題であった。第3問は文化祭でのゲームの体験時間と来訪者の待ち時間をシミュレーションするためのプログラムを作成する問題、第4問はオープンデータを用いて桜の開花日を推定する問題だった。学んだ事柄を問題の発見・解決の過程で活用する思考力・判断力をはかろうとする意図が感じられた。
難易度【科目別】
【英語】
英語リーディング/英語リスニング
【国語】国語
【地理歴史】
歴史総合、日本史探究/歴史総合、世界史探究/歴史総合
地理総合、地理探究/地理総合
【数学】
数ⅠA/数学ⅡBC/数学Ⅰ
【情報】情報1
【公民】
公共、倫理/公共、政治・経済/公共
【理科】
生物基礎/化学基礎/地学基礎/物理基礎
生物/化学/地学/物理
問題と解答【科目別】
【英語】
リーディング/リスニング
【国語】国語
【地理歴史】
歴史総合、日本史探究/歴史総合、世界史探究/歴史総合
地理総合、地理探究/地理総合
【数学】
数学1/数学1A/数学2BC
【情報】情報1
【公民】
公共、倫理/公共、政治・経済/公共
【理科】
生物基礎/化学基礎/地学基礎/物理基礎
生物/化学/地学/物理
【外国語】
ドイツ語/フランス語/中国語/韓国語
