世界初 “奇跡の魚”クニマス 自然界での産卵シーン撮影に成功 山梨

世界初 “奇跡の魚”クニマス 自然界での産卵シーン撮影に成功 山梨

現在、山梨県の西湖にのみ自然界での生息が確認されているクニマス。
県の水産技術センターが自然環境の中でのクニマスの産卵行動を世界で初めて撮影に成功したと発表しました。

クニマス

撮影されたのは12月2日午前11時50分頃、西湖の水深約30メートルの湖底です。

クニマスは湧水の湧く場所で産卵を行うことから産卵場所を推定し、2020年からモニタリングカメラで観測が行われてきました。

そして、今回 複数のクニマスが産卵・受精する瞬間を鮮明に捉えました。

尾ひれをばたつかせ産卵場所を作る様子

尾ひれをばたつかせ、湖底の砂利を掘り起こし産卵場所を作る様子が見られます。

UTY

その後、5匹ほどの個体が集まり、小刻みに震えながら産卵・受精行動を行いました。

県の水産技術センターでは引き続き、産卵からふ化後の状況についても調査を重ね、天然のクニマスの個体群の保全に努めるとしています。

「奇跡の魚」のクニマスの生息史

クニマスはもともと秋田県の田沢湖でのみ生息がしていましたが、絶滅したとされていました。しかし、2010年に西湖で発見され、当時の天皇陛下が「奇跡の魚(うお)」と話されました。

2011年には環境省レッドリストでのカテゴリーが「絶滅」から「野生絶滅」に見直されました。

現在、クニマスが自然界で生存するのは世界で唯一山梨県のみで、西湖には2023年秋の推定で6092尾が生息しています。

Share.