米、ICCに設立条約の修正要求、トランプ氏らの訴追回避で

写真は国際刑事裁判所(ICC)の外観。12月9日、オランダ・ハーグで代表撮影。REUTERS

[ワシントン 10日 ロイター] – トランプ米政権は国際刑事裁判所(ICC)に対して、トランプ大統領や政権幹部が確実に捜査の対象とならないように同裁判所の設立条約である「ローマ規程」を修正するよう求めていることが10日までに分かった。トランプ政権の高官は、応じない場合にはICC自体に制裁を科すことも辞さない方針だと述べた。

米国はすでにICCの複数の裁判官や検察官に対して制裁を科しているが、ICCそのものへの制裁は避けてきた。ICCは制裁の対象となれば活動に深刻な影響が生じそうだ。

トランプ政権はICCに、パレスチナ自治区ガザ地区の戦闘を巡るイスラエルのネタニヤフ首相への捜査を取りやめ、アフガニスタンでの米軍関係者の行動に対する捜査を正式に終結することも求めているという。

米政権はこうした要求を米国の同盟国を含むICC加盟国に伝え、ICCにも伝達している。米国はローマ規程を批准していない。

トランプ政権の高官は「ICCが2029年に米国の大統領、副大統領、国防長官、その他の人物に目を向け、訴追を進めるのではないかという懸念が高まっている。こうしたことは受け入れられないし、決して許さない」と述べた。

ローマ規程の修正は批准国の3分の2の承認が必要で、時間がかかり容易ではない。

ICCの広報部門はロイターの取材に、「ローマ規程の修正は締約国の権限の範囲内にある」と述べたが、米政権がトランプ氏への訴追免除を求めて接触してきたかどうかについては回答しなかった。

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Humeyra Pamuk

Humeyra Pamuk is a senior foreign policy correspondent based in Washington DC. She covers the U.S. State Department, regularly traveling with U.S. Secretary of State. During her 20 years with Reuters, she has had postings in London, Dubai, Cairo and Turkey, covering everything from the Arab Spring and Syria’s civil war to numerous Turkish elections and the Kurdish insurgency in the southeast. In 2017, she won the Knight-Bagehot fellowship program at Columbia University’s School of Journalism. She holds a BA in International Relations and an MA on European Union studies.