ロシアとウクライナは25日未明、互いに攻撃した。ウクライナの首都キーウでは大規模な空爆があり、ロシア南部はウクライナの攻撃を受けた。その数時間前にはトランプ米大統領が、停戦合意について前向きな見通しを示していた。 

Russia Bombards Kyiv Hours After Trump Voices Hope for Ukraine Deal

ウクライナの防空システムがキーウ上空でロシアの無人機とミサイルを迎撃(11月25日)

Photographer: Sergei Supinsky/AFP/Getty Images

  ウクライナの防空システムがミサイルと無人機による攻撃から首都を防御する中、激しい爆発音が響いた。当局は市民にシェルターにとどまるよう指示した。キーウのクリチコ市長によると、集合住宅1棟が深刻な被害を受けたほか、消防士が複数の店舗で発生した火災の消火活動に当たった。

  クリチコ市長は市内の一部地区で停電と断水を実施していると、テレグラムに投稿した声明で明らかにした。

  一方、ロシアの黒海沿岸にあるクラスノダール地方では夜間に無人機とみられる攻撃があり、6人が負傷、五つの自治体で少なくとも20棟の住宅が被害を受けたと、コンドラチェフ知事が述べた。主要港ノヴォロシースクも甚大な被害を受けたという。

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ロシア軍の空爆の中、キーウの地下鉄駅に避難する市民(11月25日)

Photographer: Yan Dobronosov/AFP/Getty Images

  隣接するロストフ州のタガンログでも空爆で1人が死亡、3人が負傷した。市長によると、住宅のほか、二つの工業施設と幼稚園も被害を受けた。

  トランプ氏はソーシャルメディアへの投稿で、ウクライナ和平合意に向けて「大きな進展」があったと表明していた。ルビオ米国務長官とウクライナ当局者が23日にジュネーブで行った会合で、米政権が先週提示した28項目の和平案に対するウクライナと欧州諸国の強い反発を緩和する方向で前進があったことを示唆するものだった。

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  ウクライナのゼレンスキー大統領も通常の夜の演説で、和平案を巡る米国や欧州パートナーとの協議で進展があったと述べていた。

原題:Russia, Ukraine Trade Fire After Trump Voices Hope for Deal (1)(抜粋)