公開日時 2025年11月11日 05:00
![]()

アフリカ豚熱防疫演習で資材準備や防護服の着脱をする関係者ら=10日、恩納村の県民の森
この記事を書いた人
![]()
琉球新報朝刊
県農林水産部は10日、高い致死率を特徴とする熱性伝染病アフリカ豚熱(ASF)の県内侵入を想定した防疫演習を恩納村の県民の森で開催した。国や市町村、関係機関など約60人が参加し、野生イノシシへの感染を想定した対応訓練を実施した=写真。
県は発生時の対応について、まず地形などの環境条件などから防疫区域を設定し、野生イノシシの死体処理と消毒を実施すると説明。さらに、感染イノシシの拡散阻止や陽性個体が確認された地域周辺の捕獲を進め、感染源になりうるイノシシの数を減らす手順も確認した。
アフリカ豚熱は特定家畜伝染病に指定されており、現在、欧州やアジア地域で感染が拡大している。10月に台湾で確認されたことで、現時点で、東アジアの中で発生していないのは日本のみとなった。
訪日外国人数が回復傾向にあることから、国内への侵入リスクは極めて高い状況にあると県が判断。今回の演習は、県内の野生イノシシ群にアフリカ豚熱が侵入した場合を想定し、関係機関との連携強化と、具体的な防疫措置の手順確認を目的として実施された。
農研機構畜産研究部門の平田滋樹上級研究員が「イノシシにおけるアフリカ豚熱・豚熱対策の最新情報」を題目に講演もした。平田氏は、自身が実施するAIを活用したイノシシの捕獲技術を紹介した。また「沖縄での野生イノシシでは、まだ確認されていない豚熱に対しても、他地域の知見を活用して対応が可能だ」と述べた。
(呉俐君)
