サインはカナダ館のフォトスポットとしても活躍、移設先の名取市にちなみ「NA」が一番先に搬送された(10月27日 Lmaga.jp撮影)
10月13日、多くの人々に惜しまれながら閉幕した『大阪・関西万博』。閉幕から2週間が経った10月27日、「カナダパビリオン」ではシンボルともいえる「CANADA」サインの梱包搬出作業がおこなわれた。
■ 閉幕から2週間…万博会場の「今」
解体が進むカナダ館。同館の約75%はなんらかの形で再生される予定だという(10月27日 Lmaga.jp撮影)
まだまだ「万博ロス」が癒えない人が多い今、各パビリオンや会場内のオブジェの今後は万博ファンにとって注目の的となっている。閉幕から2週間を迎えた取材日、当然ながら会場は開催期間中のような賑わいはなく、関係者と思しき人々の姿が点々と見えるだけだった。
また会場の至るところにバリケードや解体作業中の看板が設置され、トラックの出入りもひっきりなしにあり、本当に万博は終わりいよいよ解体が進んでいるのだなと実感できるような光景が広がっていた。
■ カナダパビリオンのシンボルは…日本の北へ
カナダパビリオンの象徴「CANADA」サインが搬送される様子(10月27日 Lmaga.jp撮影)
そんななか実施されたのは、カナダパビリオンの入り口に設置されていた「CANADA」サインの搬出作業だ。
式典には、同館政府代表をつとめたローリー・ピーターズさんが登壇。「私がカナダパビリオンで『ようこそ』を言うのは、今日が最後です。毎回毎回、何度も『パビリオンへようこそ』と言っていましたが、たぶん最後になります。寂しいけど、今日はお祝いの日です」と名残惜しげに挨拶した。
同館のマスコット・パルカもしばらく冬眠する予定ということで、お辞儀をしていた(10月27日 Lmaga.jp撮影)
さらにローリーさんはカナダ館での思い出やこれまでのイベントを振り返り、「今までおこなわれてきた、全てのイベントの中心になっていた、このシンボル、カナダサイン。この上に立ったり、座ったり、横で踊ったり、いろんな形でたくさんの人に楽しんでいただきました」とコメントした。
今回搬出されたサインは、カナダと長年の繋がりを持つ宮城県名取市へと移送される。11月2日の移設式をもって、同市の「ゆりあげ港朝市場」跡地に復興支援の一環として建てられた「メイプル館」の前に設置されるという。
同じくカナダ館に設置された「ムスコカチェア」も別の場所に移設される予定(10月27日 Lmaga.jp撮影)
また、同じく同館に設置されていた赤色の「ムスコカチェア」も、愛知県刈谷市に移設される予定。さらに、同館で活躍したカナダ国立公園庁のマスコットキャラクターの「パルカ」は、カナダに帰国後はしばらく冬眠、春からはまた活動を再開するという。
今後も万博のレガシーがどのような形で受け継がれていくかが注目される。
最後はローリーさんや山田司郎名取市長をはじめとした関係者たちが乾杯していた(10月27日 Lmaga.jp撮影)
取材・文・写真/つちだ四郎
