
トキを見学する珠洲市直、上戸小の児童たち=能美市のいしかわ動物園で
能登から修学旅行「本物じっくり」 国特別天然記念物トキの本州初の放鳥が来年に迫る中、トキを展示するいしかわ動物園(能美市)に学習に訪れる小中学校が増えている。修学旅行シーズンの秋は能登からも見学が相次ぐ。放鳥計画の具体化で関心が高まっている。(松村裕子)
「トキのため自分たちにできることは」。16日、かつてトキが飛来した珠洲市から修学旅行で訪れた直、上戸両小の児童が飼育員に尋ねた。飼育員は5、6年生26人に「静かに見守って。里山の環境を保全して」と促した。
上戸小6年、谷内口優月さん(12)は「赤いものを食べるから顔が赤いと知った」と驚き、直小6年、池谷内悠太さん(11)は「放鳥したら見たいけど、脅かさないよう気を付ける」と話した。
両校は放鳥を控え、学校でいしかわトキこども検定などで事前学習。放鳥が近づき、修学旅行に合わせて来園した。放鳥予定地に近い羽咋市の邑知小も6日、5、6年生66人が足を運んだ。
既にトキの学習に取り組む学校も本物のトキを見る学習を継続する。地元の能美市和気小や辰口中は以前から総合的学習で動物園を活用。園に最も近い和気小は、6年生が毎年、トキを通じて環境問題を調べており、今年は9月に見学した。教員は「来年は放鳥も含めて学習したい」と話す。
地元住民と一緒にトキの舞う田づくりに当たる珠洲市みさき小も以前から見学しており、今年も5、6年生が9日に修学旅行で訪れた。総合的学習でトキが暮らしやすい環境などを学ぶ津幡町井上小も昨年から来園。今年も12月に予定する。
動物園はトキ学習での来訪を歓迎。飼育員は「本物を見るのが一番。じっくり見てほしい」と話す。
