富山市郊外の住宅地で昨夜からきょうにかけてクマの出没が相次ぎました。
富山市の藤井市長は自治体の判断で、銃による駆除が可能となる緊急銃猟を県内で初めて許可しました。しかし、クマは姿を消し、駆除には至りませんでした。

住宅の玄関前を歩き回るクマ。きょう午前7時10分ごろ富山市小杉の住宅に設置されていた防犯カメラがとらえました。
◆クマを見た人
「10メートルくらいの距離。びっくりして逃げるしかないと思って」

同じく午前7時すぎには、近くを走る北陸自動車道そばでクマが飛び出してきて車に接触したあと、車の後を走ってくる様子もとらえられました。
周辺では、昨夜からきょうにかけてクマの目撃が相次ぎました。
けさは、猟友会や警察、市の職員など20人以上が猟銃や盾を準備しました。クマが潜んでいるのではないかとみられた周囲には、規制線も張られました。

◆警察が取材陣に危ないと呼びかけ
「もっと下がって、下がって。本当に(クマは)どこに行くか分からない」
クマは木に囲まれた住宅の敷地内に潜んでいるとみて、市は緊急銃猟の実施に向けて準備を進めました。
◆市の職員が周辺住民に避難を呼びかけ
「捕獲に向けて段取りを進めています。しばらくの間、外出をしていただきたい」
◆KNB 長岡記者
「猟友会が銃を構えています」

午前10時10分ごろ、緊急銃猟の実施条件が整ったとして、富山市の藤井市長が発砲を許可しました。
自治体の判断による緊急銃猟の許可が出たのは県内で初めてです。
しかしその後、住宅の敷地を詳しく調べたところクマは潜んでいないことが確認され発砲は行われませんでした。
◆富山市猟友会 中川 稔 会長
「山の場合は暗い方へ歩くから追いかけるのは簡単だけど、住宅街は分からない。大概、側溝の中を歩いて時々顔を出して目標を定めるから」
クマの出没を受けて近くの蜷川小学校では保護者の送迎を促すなど対応に追われました。